TV広告界の祭典とも呼ばれるスーパーボウルが今年も終わりました。
今年も趣向を凝らした様々なCMが流れ、スーパーボウルの中でみられた様々な動きからこれからのマーケティングの潮流を分析する英文記事も早速出てきています。
今回はそれらを踏まえ、今年に特に特徴的だった2つについてご紹介をば。
(1) TVとTwitterとの連動
今年放送された52のCMもその多くがTVとWebを連動されるような終わり方のものが目立ちました。しかし、特に今年大きな違いがみられたのはWebに連動させる場として選ばれたプラットフォームです。
昨年は全59のCMのうち、Twitter、Facebookがそれぞれ計8つのCMにおいてCMの終わりに言及されていましたが、今年はTwitterが26回、Facebookは4回と6倍以上の差がつきました。(その他ではInstagram、YouTubeが1回ずつ)
26回というのはちょうど半数(50%!)のCMがハッシュタグなどを通じてTwitterとの連動を試みていたことを意味します。
そして、その要因としてMarketingLandなどは、TVを見ながら携帯端末にアクセスするセカンドスクリーン視聴が広がり、そのような携帯端末での利用の多いTwitterがスーパーボウルのようなイベントに関する会話が活発に発生している場所としての認知を獲得していること、を挙げています。
具体的な連動の手法としては全体的に、
①CMを通じて、ツイートしてもらえるようなトピック(ツイートせずにはいられないインパクトやCMの内容に合わせた体験談など)を提示する。
②そのようなツイートを集約するハッシュタグをCMの終わりに掲載する。
といったものが多い印象でした。
昨年に引き続き、うまくTVとTwitterの連動を図っていたAudiのCMが以下。(このCMが今年最も多くのツイート数を引き出したものとなりました)
So the Ravens are winning "The Big Game" and we're winning #brandbowl, seems about right.twitpic.com/c0qdt9 #BraveryWins
— Audi (@Audi) February 4, 2013
(2) リアルタイム・マーケティングの可能性
今年のスーパーボウルでは停電というまさかのハプニングがありましたが、それを上手に活用する企業も多く現れました。
一例として、停電後瞬時にウィットに富んだツイートを投稿したオレオはあっという間に14,000以上のRTを獲得、ハプニングを上手く生かした話題化に成功しました。
Power out? No problem. twitter.com/Oreo/status/29…
— Oreo Cookie (@Oreo) February 4, 2013
その他にもスーパーボウルにCM出稿をしている企業アカウント同士がTwitter上で感想を述べ合ったりと、リアルタイムな出来事を通じてマーケティングを実施する体制がスーパーボウルに出稿するような大手企業の中でも整い始めていることを伺わせました。
スーパーボウルに関するCMは以下より視聴できますのでお時間のあるときにでも是非:)
Twitter Ad Scrimmage
また来年が楽しみですね。
【参考】
Game Over: Twitter Mentioned In 50% Of Super Bowl Commercials, Facebook Only 8%, Google+ Shut Out
How Advertisers Made The Super Bowl Power Outage Work For Them - Forbes
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