29 February, 2012
社会起業家とデザイナーを繋げ、ブランド構築を助けるプラットフォーム、"Brand for People"が面白い
Springwiseという世界中の面白いアイデアを紹介するサイトにカナダ発のBrands for the Peopleというサービスが行なっている面白い試みが掲載されていたのでご紹介。
Brands for Peopleが行なっているのは、社会的インパクトに焦点をあてた若い企業と包括的なブランディングを行うデザイナーとをマッチングすること。
グラフィックデザイナーによるロゴ作成などをクラウドソースできるサービスは数多く出てきていますが、それに留まらず全体的なソリューションの提供を目指している点がBrands for Peopleのユニークなところ。
Brand for Peopleの仕組みは以下のようなもの。
オファーを行う企業側がまず、サイト内で提供されているBrand Tool KitをもとにBrand Briefを作成。それを予算や要望、分野のマッチするデザイナー何人かに提供し、彼らはそれに基づいたブランディングの提案書を作成。その提案の中から企業側は最も自らの要望・希望とマッチするデザイナーを選び、ブランディングをさらに進めていくというもの。
ブランディングのパッケージは、780ドルと5万円程度からとなっており、非常に安価な値付けとなっています。
Brand for Peopleの説明動画は以下。
Brand for Peopleを設立した Andrea Shillingto氏は、北米、ヨーロッパ、中東で活躍されたブランドコンサルタント。(クライアントにはUAE政府なども含まれていた様子。)
スタートアップが世界的なブランドを築く手助けをしたいと、Brand for Peopleのアイデアにたどり着いたのだとか。
Brand for Peopleの存在を知ったときからこんな素晴らしいアイデアはないと思ったのですが、こういったクリエイティブ・サービスを提供する広告代理店やブランドコンサルティングの企業はそのビジネスの構造上、どちらかといえばスタートアップよりもエスタブリッシュド側に立たざるを得ないというのが理由として挙げられます。
組織としては難しくとも個人としては、可能なことだと思うので、このような資金以外の面でスタートアップを支援する仕組みが整っていくといいなぁと期待しております。
その意味で先日、ティザーサイトがオープンし、今夏にオープンする予定のコワーキングスペース、HUB Tokyoには是非そのような存在になってもらいたいものです。(New Yorkにあるコワーキングスペース、General Assemblyでは世界的ブランドコンサルティング企業、Wolff Olinsのコンサルタントがスタートアップ向けのブランディング講座を受け持っていたりしますし。)
HUB Tokyo
ちなみに、Brand for Peopleにサインアップするとダウンロード可能なBrand Tool Kitは社会起業家に限らず、非常に有益なToolなのでチェック推奨ですー。(僕もじっくり取り組んでみようと思っています。)
【参考】
Branding platform matches socially focused startups with hand-picked designers | Springwise
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24 February, 2012
8,000万円規模のプロジェクト達成が相次ぐKickstarterの驚くべき3つの事実
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- http://kenichinishimura.blogspot.com/ Don't be lame
2月9日に史上初の100万ドル(約8,000万円)の資金を集めるプロジェクトが2つ誕生したKickstarter、さらにもう一つ100万ドルプロジェクトが誕生したとのこと。
今回は、そんな勢いに乗っているKickstarterの最近の動向について3つご紹介したいと思います。
(参考:本ブログにおけるクラウドファンディング、Kickstarterに関するこれまでの記事→『クラウドファンディングについて調べてみた。』、『着実に社会に変化をもたらすクラウドファンディング』、『4つの観点で振り返るKickstarterの2011年』)
1. 収益母体が加速的に成長中
上図のように、Backer(パトロン)は加速的に増加しています。
ここで重要な点は、このBackerは単なるユーザーではなく資金を提供するひとびとであり、この数はKickstarterが成功したプロジェクトに対し、5%のコミッションを受け取るベースとなること。
2. パトロンの89%がプロジェクト支援に成功している
現在、Kickstarterにおけるプロジェクト成功率は、44%。しかし、資金を提供したBackerたちの成功経験率は89%となっており、ほとんどのBackerたちはKickstarterを通じてプロジェクトを応援することができていることになります。その背景には、多くのBackerたちはKickstarter上の複数のプロジェクトを支援しているということがあります。
そして、その成功体験がさらに多くのプロジェクト支援へのドライバーになっていることではないでしょうか。
3. 著名なアーティスト、クリエイターの参入が増加
現在までに100万ドルを突破した3つのプロジェクトのうち、2つは既に多くのファンを抱えるクリエイターによるものだとか。
知名度の拡大によりそのような著名人にまでリーチすることができるようになった点は今後のKickstarterの成長の原動力になるのではないかと思います。
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ちなみに、100万ドルを超える資金獲得に成功したプロジェクトは以下。
Elevation Dock: The Best Dock For iPhone by Casey Hopkins
Double Fine Adventure by Double Fine and 2 Player Productions
The Order of the Stick Reprint Drive by Rich Burlew
日本のクラウドファンディングサービスはまだまだこの規模には遠いですが、この規模までクラウドファンディングの成長が今後も継続するとすると、本当に経済のあり方が大きく変わるのではないでしょうか。
今後の展開を引き続き見ていきたいと思います=)
ちなみに、日本では現在、友人の吉田くんを中心にJapan HeartさんがReadyfor?を活用し、2ヶ月で300万円の資金獲得を目指した非常に意欲的なプロジェクトを投稿しています。既に150万円を超える資金が集まっているとのこと。
こちらにも是非ご注目を。
ミャンマーで病に苦しむ一人の少女の『心』を救う!(吉岡秀人) - READYFOR?
【参考】
Kickstarter gets its third $1M project in the span of two weeks with Order of the Stick
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22 February, 2012
AKQAが手がけた"Styld.by"にみるファッションとソーシャルメディアのこれから
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- http://kenichinishimura.blogspot.com/ Don't be lame
手がけたのはUEFAチャンピオンズリーグのスポンサーでもあるHeinekenのiPhoneアプリ、”Heineken Star Player”をてがけ、カンヌ広告祭2011サイバー部門金賞を受賞したことでも著名なクリエイティブ・エージェンシー、AKQAです。
(参考までにStar Playerの動画をば。)
Styld.byが素敵だなぁと思った点を3つほど。
1. ファッションブロガーたちをモデルとして起用
Gapは元々ネット上で影響力の高い人を起用したりすることが多いのですが(以前には、FoursquareのCo-founderである、Dennis Crowley、Naveen Selvaduraiも起用)、今回のStyld.byではFabSugarやFashion Trendsなどの人気ファッションブロガーたちを起用しており、そちらからトラフィックを集める仕組みになっています。
ファッションブランドらしいビジュアルに訴えるインターフェイスやshare+のボタンがクルっと回って出てくるUXなど非常に触って気持ちのよいサイトになっています。
3. 流行に敏感なファッションブランドならではのソーシャルメディア対応
ソーシャル対応では、Facebook、Twitterだけでなく、流行に敏感な層にもリーチすべくTumblrやPinterstにも対応しています。それぞれクリックするだけで、即座にシェアが可能になっています。
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ファッションとソーシャルというのは、今年上記に挙げたTumblr、Pinterestが順調に成長していけば非常にアツい分野だと思いますので気になる方は是非、一度見てみることをオススメします。
Styld.by
【参考】
Gap Online Catalog Gets Styled By Fashion Bloggers @PSFK
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※こちらの記事はTMHブログポータル(http://www.tribalmedia.co.jp/blog/)の方にも転載いただいております!
09 February, 2012
【イベントの紹介】ブレークスルーキャンプ by IMJ ほか
ブログリデザイン中のため、更新を止めているのですが、お世話になっている赤羽さん(@yujiakaba)よりご依頼いただいたというきっかけもあったので、もろもろイベントのご紹介をば。
赤羽さんが旗を振り、昨年、僕も学生時代にインターンなどでお世話になったスローガンにて初めて実施されたブレークスルーキャンプが、IMJさんとのパートナーシップのもと、これから年4回実施されることになったそうです。
第一弾のキックオフは今週2月10日(金)。
アイデアはあるもののプログラミングができない、プログラミングはできるけどアイデアがない学生さんなど是非興味がある方いらっしゃれば、足を運んでみてはいかがでしょうか。
去年、何度かイベントに参加させていただきましたが、非常に熱気溢れる場でしたので多くの刺激を得られることと思いますー。(詳細は記事文末より。)
さらにさらに2つほどこの機に乗じて、イベントのお知らせ。
上記、スローガンにて来週金曜日(17日)には僕が学生さん向けにお話をすることになりました。
Twitterを通じて就職した話やソーシャルメディアを使ったマーケティングの現場の話などができればと思っていますので、こちらもご興味があれば。(お申し込みこちら→http://bit.ly/wiU2d8)
最後に2月14日のお昼には、東京では初めての開催となるソーシャルメディアウィークにて、『ソーシャルメディア・プラットフォーム』のお話をさせていただくことになりました。50分のセッションですが、こちらもご興味ある方いらっしゃれば是非。
FacebookやTwitterといった新たなプラットフォームの台頭がもたらすものや今後について自分なりの考え(『Facebook founder, Mark Zuckerburgの語る未来:Naturally Social』などを受けたもの)をお話できればと思っています=)(詳細はこちらより→http://socialmediaweek.org/tokyo/)
FacebookやTwitterといった新たなプラットフォームの台頭がもたらすものや今後について自分なりの考え(『Facebook founder, Mark Zuckerburgの語る未来:Naturally Social』などを受けたもの)をお話できればと思っています=)(詳細はこちらより→http://socialmediaweek.org/tokyo/)
ではでは!(更新滞り申し訳ありません。リデザインをしばしお待ちください、、、)
(以下、ブレークスルーキャンプの概要です。)
■ ブレークスルーキャンプ by IMJ 概要
・ 2月10日(金)19:00-20:30キックオフイベント+ 懇親会
・ アプリ・サービスの立ち上げ支援
・ 年4回の募集:新進ベンチャーや創業準備中の社会人・学生
・ 1社500万円の出資、2年間に15~20社
・ 24時間利用可能な開発オフィスの無償提供(渋谷駅近辺)
・ 数ヶ月間のサーバー無償提供
・ 徹底した企画・サービス開発支援、集客・広報支援、経営支援
・ 第2ステージへの資金調達支援
・ アプリサポートデスク、インフラサポートデスクの設置
・ デザイナーサポートデスクの設置(クリエイティブもUIも徹底的に助言します)
・ 毎週木曜日19:00-22:00の週次全体ミーティング+ 懇親会
- ベンチャー間の情報共有、ノウハウ・失敗事例共有とネットワーキング
- ベンチャー各社の機密を尊重しつつも、相互協力を促進
- 内外の先輩起業家、各界の専門家等のスピーチを実施
・ 会社設立自体の支援
・ 起業検討中の社会人・学生に対する起業準備・企画検討セッションの定期的実施、出会いの場の提供
■ キックオフイベントへの申し込み → http://www.imjp.co.jp/btcamp/
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