15 December, 2011

着実に社会に変化をもたらすクラウドファンディング

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このブログでも以前から何度か紹介している、"個人や組織の活動に対する資金や、協力などのサポートをインターネットを介しクラウド(Crowd)から募る"というコンセプト、『クラウドファンディング』ですが世界でも、日本でもかなり存在感を増してきています。
(本ブログにおける過去記事はこちらの2つ→『クラウドファンディングについて調べてみた。』、『これからのクラウドファンディングサービスが気をつけなければならないポイント』)

今回は、そんなクラウドファンディングの最近の動向をアップデートしてみたいと思います。

まず、世界。”クラウドファンディング”というコンセプトを確立したKickstarterからはなんとも驚きのニュースが。

インディーズ映画における世界最大の映画祭、サンダンス映画祭に現時点までにノミネートされた作品のうち、実に10%近くがKickstarterで成立したプロジェクトとなっているとか。

まさに、”クラウドファンディング”が芸術という世界をあり方を変えている証拠ともいえるのではないでしょうか。

Kickstarterの喜びにあふれたアナウンスは以下より。

Kickstarter at Sundance 2012: 14 films and counting! » The Kickstarter Blog — Kickstarter




さて、一方の日本。

2011年に入り、READYFOR? CAMPFIREといったサービスがローンチするとともに勢いが加速しています。

READYFOR?においては創設者の米良さんがダボス会議のGlobal Shapers Communityの一員に選ばれ、CAMPFIREも渋谷にオープンしたコワーキングスペース、co-baのプロジェクトプラットフォームとなり、大きな注目を集めました。

他にも様々なプロジェクトが、両サービスを通じて行われてきています。
以下、個人的に特に注目しているプロジェクトをピックアップしたいと思います。


1. 『空喰いの橋』



CAMPFIREがローンチした際の目玉プロジェクトの1つとなっていた学生による自主制作映画プロジェクト。
実は、僕の大学時代の友人が原作を書いていたという縁もあり、陰ながら応援させていただいていました。
(とはいえ、僕がその事実を知ったときにはプロジェクトは成立していたのですが。)

先日、無事撮影はクランクアップした様子。2月には完成だとか。
募集時のタイトルにあったカンヌを期待したいところです!

雄大な佐渡の自然をバックにどうしても追加シーンを撮影したい!- 映画「空喰いの橋」-- CAMPFIRE


2. 『WHILL』



初めてその動画を観た際まさしく痺れたのが、この『WHILL』
これまでと全く異なる体験を提供する車椅子の完成を目指すプロジェクトです。
ワールドビジネスサテライトに取り上げられ、先日の東京モーターショーにも展示されていた様子。

こちらも完成が非常に楽しみなプロジェクト!

WHILL『 車いすユーザーから始まるパーソナルモビリティー 』- CAMPFIRE


3. 『伝統工芸職人支援プロジェクト』



最後は、現在パトロン募集中のプロジェクト。
熟練の技を持った彫り士さんが製作されたApple製品用ケースプロジェクト。

職人さんの事業継続を目的に今回、資金を募集されているのですが、日本のものづくりをいかに後世に伝えていくか、というのは今後非常に重要な問題であり、非常に注目しています。

もし、ご興味ある方いらっしゃいましたら是非以下より支援していただければと思います。

この道48年の彫り士が手がけるApple製品のケース(TADY(田尻種彬)) - READYFOR?

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今回は、クラウドファンディングの現状についてアップデートしてみましたが、本当に半年前からは考えられない勢いを感じざるを得ません。
今後、クラウドファンディングによってどのような変化が起こるのか、非常に楽しみなところ。
継続的にウォッチしていきたいと思います:)


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