20 October, 2011
共創(Co-Creation)プラットフォームがいよいよ日本にも
内部からだけでなく、外部からも広く意見を集め、イノベーションを起こすオープンイノベーションやその形式の一つとして、ユーザーなどと共に問題を話しあいサービス改善や製品化まで実際に落としこむ共創(Co-Creation)といった言葉が最近注目されています。
そんなオープンイノベーションや共創(Co-Creation)について面白い事例をご紹介いただき、自分でもちょこちょこ調べてみたのでシェアしたいと思います。
オープンイノベーションの事例では、オバマ大統領が大統領選時に提示していたオープンガバメント3原則に沿い、アイデアを集めるべく開設された『Open Government Brainstorm』は非常に興味深い事例。オープン期間中に、4,000のアイデアと300,000の投票が集まりました。
また、デザインコンサルティングファームIDEOが開設し、広く社会問題に関する解決策を考ええるプラットフォームとして機能している『OpenIDEO』には、今日までに2万人近いユーザーが集まり、3,226のアイデア、1,871のコンセプトが生まれてきています。
(OpenIDEOについて詳しくはは以下の動画をどうぞ。)
一方、企業と消費者とのCo-Creationという文脈では、Starbucksの『My Starbucks Idea』やFordの『Your Ideas』などが有名です。前者には10万を超えるアイデアから500件が実際に採用されており、後者では昨年は3,000件のアイデアが集まり、今年は実装をアイデアの前提としていなかった前年から進展し、優秀なアイデアの組み込みに動いています。
日本においては無印良品の『モノづくりコミュニティー』が企業と消費によるCo-Creationの事例として有名ですが、それ以外のセクターでの事例というのはなかなか現れていませんでした。
その点で、先日慶応のグローバルセキュリティ研究所と大日本印刷が産学共同で開始した『EJlab』は非常に興味深い試み。
消費者の不満や、サービスのアイデアを募集し、体験価値の向上をはかる新たなサービスを参加者と共に創造していくプラットフォームとして機能し、トライアルから導かれたサービスアイデアは、プロトタイプとして一般公開される予定なのだとか。
現在は「料理」、その後は「ファッション」をテーマにデザインを行なっていくとのこと。
ワークショップまで開催される本格的な取り組みなので、是非日本における先鞭となってもらいたいところです。
(詳しい説明がされている動画は以下に。)
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いつも面白そうな取り組みをされている慶応経済学部の武山研究会の方から案内メールをいただき、とってもうれしかったのでいろいろ調べてみましたー。
Open InnovationやCo-Creationの文脈が日本でも盛り上がっていくことを期待!(その領域における様々な取り組みのうち、日本のものは無印良品ぐらいしかなかったので。。)
【参考】
『Open Innovation & Idea Platforms: OpenGov, Dell, Starbucks, iPhone | Sofus Midtgaard』
『www.murc.jp/report/quarterly/201004/51.pdf』
『オープン・アイデオ(Open IDEO)-みんなのアイディアで「世界を変える」、新しいプラットフォーム登場 | ソーシャルビジネス最前線 | 現代ビジネス [講談社]』
『顧客とのCo-Creationプラットフォーム ベストプラクティス事例 « INFOBAHN』
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