25 October, 2011

アメリカのNPOはどのようにソーシャルメディアを活用しているのか





PR Daily Newsに「アメリカで最も大きな50のNPOがどのようにソーシャルメディアを使っているのか」をまとめたインフォグラフィックが掲載されていました。

作者は、あのアメリカ最大のクラシファイドサービス、Craig's listのCraig Newmark。
先日も、『なぜ"Infographic"は重要なのか:Don't be lame』という記事でインフォグラフィックへの注目度が高まっているという話を紹介しましたが、起業家さんの間でも注目をされているとは。

ちなみに、「最も大きな」は「最も収益を上げている」という形で定義されています。

日本でもNPOの効果的なソーシャルメディア活用という文脈では、@SocialCompanyさんや@IHayatoさんなどが活発に活動されていますが、ベンチマークの対象としてのアメリカはどの程度進んでいるのかを理解する上で非常に参考になる資料だと思います。

以下内容まとめ。

▼ホームページにおけるソーシャルメディア連携



・92%はひとつ以上のソーシャルメディアと連携を図っている
・92%はFacebookのボタン(いいね!、シェアなど)を、90%はTwitterへの投稿ボタンをつけている。その他、Youtube、Flickr、RSS、LinkedInなども。


▼ソーシャルメディア上での人気と収益との相関




多くの収益を得ているNPOがソーシャルメディア上でも多くのファンベースを構築しているわけでは必ずしもありません。取り組みへの姿勢がその成果にも大きく現れています。
米国赤十字はFacebook、Twitterの両方をうまく活用できていますが、しかしアメリカにおけるNPOにおいて2番目に大きな予算を持つCatholic Charitiesは活用できているとは到底言いがたいレベルになっています。

また、Facebookが人口の約6割をカバーしているのに対し、Twitterの利用はあまり進んでいないため、Facebookは活用できているけど、Twitterはうまく使えていないという現象もみられます。日本とは、真逆で面白い対比。


▼NPOのTwitter利用



PBS(Public Broadcasting Service)や米国赤十字、スミソニアンなどは50万人を超えるフォロワーを獲得しています。また、Twitter上における認知度を高めるための施策の一つといえるフォローにおいては、3万人以上をフォローしているNPOも存在するようです。
2ヶ月間でのツイート数では、フォロワーも多いPBSなどは1日10件を超えるペースで投稿している模様。
それだけのコンテンツをどのように作っているのか気になりますね。

Twitter利用の利用開始時期においては、米国赤十字、UNICEFなどは2007年から運用を開始しており、早期の取り組みによって多くのフォロワーを獲得しているともいえそう。




▼NPOのFacebook利用



FacebookにおいてもPBSは100万人近いファンを獲得しており、かなり活発なコミュニティとなっています。(Most Commented on Facebook参照)
ただこちらにおいては、多い団体でも1日2-3程度のポスト数となっており、Twitterと比べるとやはりコンテンツを選別している様子です。

元のインフォグラフィックには、調査対象となった50のNPOのリストも掲載されていますので、興味のある方は是非チェックされるといいのではないかと思います。
日本も早くキャッチアップしていくことを期待!


【参考】
Infographic: How the top 50 nonprofits do social media | Articles

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※こちらの記事はTMHブログポータル(http://www.tribalmedia.co.jp/blog/)の方にも転載いただいております!
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