31 December, 2011

2011年の終わりに - 132,859

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2011年も大晦日を迎えましたので、今年1年のまとめと来年について考えていることについて書いてみたいと思います。

▼2011年を振り返って

タイトルの"132,859"は現在Google Analyticsで計測できる2011/1/1-2011/12/29の期間で、ブログを見てくださっていた方のユニーク数です。
1年間で13万人を超える方々に見ていただけていたとは思いも寄らなかったので本当に驚いたと同時に感謝せずにはいられません。

このブログを通じて、講談社 現代ビジネスでの連載を始めさせていただいたり、BLOGOS(ブロゴス)への参加させていただいただけでなく、学生時代にインターンさせていただいていたスローガンでのセミナーなどに繋がっていきました。 

また、applimへのメンター参加や様々な方とのMeet upもこのブログ無しにはとても起こり得なかったことだったと思います。 

本当にありがとうございました!

最近はリアルな原稿執筆などの影響で以前は毎日書けていたブログの更新頻度もかなり落ちてしまっていますが、来年もデジタル、マーケティング、クリエイティブ、イノベーションといった分野に関して、自分が面白いと思ったトピックは積極的に紹介していきたいと思っていますのでもしよろしければお付き合いいただけますと幸いです。

▼2012年に向けて

先日、Twitterで出回っていた画像に以下のようなものがありました。



この画像を見たとき、物事がうまく回りすぎている今の自分はまさに右側の状態に近いのではないかと思ったのですが、2012年は、右から左への移行、すなわち現実の自分以上に伸びてしまっている葉をしっかりと支えられる根を張り、次の成長に備える一年にしたいと思っています。

いろいろ次に向けた行動を仕込んでいる最中ですが、また動きがありましたらこちらでもご紹介させていただきます。

2012年もどうぞよろしくお願い致します!:)

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すごいと思った5つのプロジェクションマッピング事例

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2011年、印象に残ったことの一つに以前紹介した『2011年注目すべき20のトレンド』でも20位にランクインしていたプロジェクションマッピングの事例が爆発的に増加したことが挙げられます。

映像を建物などスクリーン以外の物体に上手く投影させる手法がプロジェクションマッピングと呼ばれるものなのですが、イベントなどでの利用がとみに増加している印象があります。

今回はそんなプロジェクションマッピングを活用した事例のうち、特にすごいと思ったものを5つほどピックアップしてみました。
早速以下より。

1. Nokia Lumia Live
NokiaがLumia 800という新機種の発売を記念して、行ったのがこちらのプロジェクションマッピング。 ロンドンミルバンタワーにカナダ人のDJのデッドマウスのパフォーマンスに合わせて投影を行いました。音楽も映像のミックスが素晴らしい事例。




2. Hyundai Accent
Hyundaiがマレーシアで行ったプロジェクションマッピングは、壁に立てかけられたAccentが疾走しているかのような体験を可能にしました。ダイナミックな映像は必見。




3. The Ice Book
個人的に一番好きなプロジェクションマッピング。
紙製のセットに投影し、まるで人が生活しているかのように見せている作品。
とても幻想的で素敵です。


The Ice Book (HD) from Davy and Kristin McGuire on Vimeo.


4. Most Immersive Movie Experience, EVER (Play Station 3)
非常にダイナミックなプロジェクションマッピングシリーズ。
Play Station 3のプロモーションを目的として作られたもののよう。
プレイした瞬間からサイバー空間に突入したり、トランスフォームしたり、海賊になったり、非常にバラエティ溢れる展開になっています。








5. Disney World
最後は、Disney Worldの素晴らしいプロジェクションマッピングを。
まさに「夢の国」にふさわしい演出にあふれています。
こういうのに立ち会えたら一生の思い出になるでしょうねー。


The Magic The Memories and You HD from Martins Videos on Vimeo.


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以上、プロジェクションマッピングの事例をいくつか紹介してみました。
2012年はどのように進化していくか楽しみなところ。

先日、講談社現代ビジネスの連載、『ソーシャルメディアが可能にした新たなマーケティングコミュニケーションの形』の方でも紹介したDesigual、Undie Partyの事例のように、屋外で目を引くイベントというのはソーシャルメディア上に流れやすいコンテンツになっています。

今後はそのあたりの連携も期待したいものです。


【参考】
高さ118メートルのビルに! マンハッタンブリッジに! プロジェクションマッピング注目作品2連発!! | white-screen.jp 
実車と人間を取り入れたヒュンダイAccentの3Dプロジェクションマッピングがかっくいい | 広告大臣
新・飛び出す絵本 (コビトを呼ぶ方法) | DDN JAPAN / (DIGITAL DJ Network) 自宅でスイカをかぶったらサイバー空間にぶっ飛んでトランスフォームして海賊になった凄過ぎる | DDN JAPAN / (DIGITAL DJ Network)
【Report】プロジェクションマッピングとは? - antymark

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24 December, 2011

クリスマスを祝う素敵なインタラクティブ3選

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So christmas, come to us. by Madeleine G.


"Merry Christmas!=)"

ということで広告系ブログとして有名なAverblogの掲載記事より、クリスマスを題材としてWieden + Kennedyなど世界各国のエージェンシーが制作した素敵なインタラクティブ・コンテンツを5つほどご紹介したいと思います。

早速以下より。

1. The Butt Street Choir
製作を行ったHOST Sydneyのスタッフ本人たちがスクリーンをタッチすると合唱に参加するというインタラクティブ


Host presents 'The Butt Street Choir' from Host Sydney on Vimeo.


2. A Choir Of You
Wieden+Kennedy Londonが製作したこちらのインタラクティブは、備え付けられたカメラから顔認識を行い、合唱団の顔に当てはめてくれるというもの


A Choir Of You from Wieden + Kennedy London on Vimeo.


3. Virtual Holiday Dinner
Wieden+Kenney Amsterdamが製作したこちらは、Skypeを通じて、一同に開始食事をとるというもの。これはなかなかシュールw


Virtual Holiday Dinner from virtual holidaydinner on Vimeo.


ちなみにリア充爆発しろ、という方は是非以下よりどうぞ。
すっきりすること請け合い。(リア充爆発しろ!というニュアンスはアメリカにもあるんですかねw)
Old Spice | Devastating Explosions, at the Touch of a Button

僕も来年は爆発させられる側になりたいものです。。
みなさまよいクリスマスをお過ごしください=)


【参考】
Interactive Christmas with W+K, HOST and IdeaWorks | Adverblog

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22 December, 2011

TIME誌が選ぶ2011年のベストアプリたち

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TIME誌の年末恒例、”Top 10 XXX of (Year)"シリーズに2011年のスマートフォンアプリトップ10というのがありました。

ベーシックなものが多い中、知らなかったものもあり、改めて勉強不足を実感したのですが、2011年の動きを振り返る意味でとてもいい題材だと思うのでご紹介したいと思います。

早速10位より。

10. PaperPort Anywhere


初っ端から知らないアプリでしたが、PaperPort Anywhereはドキュメントをスマホカメラから取り込み、クラウド管理できるというサービス。
有料アカウントでは、友人や家族でのドキュメント共有もできる模様。




9. Fast Customer



これもまた知らなかったのですが、非常に素晴らしいアプリ。
まだアメリカ、カナダでしか展開されていないようですが、2,000社以上の顧客対応番号にアプリから簡単な操作で電話できるというもの。
ユーザーにその電話番号を入力してもらうことでそのデータベース拡大をアウトソースしつつ、それがユーザー全体としての便益に繋がるという素晴らしいモデル。

確かにめったにかけない番号なだけに探すのも面倒ですし、素晴らしいソリューションですね。




8. Spotify


2011年、アメリカを席巻した音楽ストリーミングアプリ。
日本には進出していないので、僕自身は試せていませんが、Facebookの新UI導入以後、アメリカに住む友人たちが今聴いている音楽がひっきりなしにTickerに表示されており、若い世代の心を掴んでいる様子は伝わってきています。

日本にも早く来てくれないですかねー。(難しいんでしょうか。。)




7. Hipmunk Flight Search


UI/UX設計のお手本として様々なところで名前が挙げられる航空機検索サービスが7位にランクイン。
スマートフォンアプリ版もさすがの出来栄えなので、デザイナーさんは是非チェックしてみては。

最近、ホテルの検索もできるようになったというニュースもありましたね。



6. Google+



Googleが威信をかけてリリースしたGoogle+。
スマートフォンアプリは軽いですし、使いやすいのは間違いないのですが、個人的にはいかんせんそこに友人がいないという。
日本ではAKBファンをハブに広がっていくんでしょうかね。

今後のマーケティングに期待。



5. WatchESPN



これまた知らないアプリでした。
キャリアは限定されますが、スポーツ専門チャンネルESPNの番組を視聴できるサービス。

こういったものがランクインしてくるあたり、ワンセグがもう何年も前から存在し、携帯での番組視聴が電車内なで行われてきている日本の先進性を感じますね。




4. Facebook Messenger



Facebookが買収したBelugaのチームが開発したと云われているFacebookのメッセージ機能に特化したアプリがこちら。
Facebookアプリではできないコピペができたり、軽かったりと使いやすいですよね。
メッセージはもっぱらこっちでやり取りするようになりました。


3. HBO Go



WatchESPNと同じく、会員であればケーブルテレビ局HBOのコンテンツがスマートフォンから視聴できるアプリ。プレイリスト作成機能などこちらの方がより高機能な模様。


2. Feedly



個人的にイチ押しのRSSリーダーがこの位置。
ブラウザ版との組み合わせが本当に最高です。
その他選択肢として挙げられるReederはPC版がデスクトップアプリですし、FlipboardもZiteにはPC版がないという中でFeedlyはどちらからもアクセスできる上デザインも素晴らしいです。

Feedlyに関しては、『個人的にもっと広く使われるようになって欲しい素敵なサービス3選』に詳しく書いたのでPC/スマートフォン併用できるRSSリーダーをお探しの方は是非読んでいただければ幸いです。



1. IntoNow!



1位にランクインしたのはサービス開始からわずか12週間でYahoo!に買収されたことでも話題となったIntoNow!。
スマートフォンに搭載されたマイクを用い、視聴しているテレビ番組を探知し、さらにソーシャルメディア上からどの友人がその番組を既に見たのか、あるいは同時に視聴しているのかを教えてくれる上、それについて話したりすることができるという凄まじいアプリ。

日本でもこの分野のプレーヤーは一気に増えてきましたね。



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動画コンテンツに関わるアプリが3つランクインするなど8月に書いた『2011年注目すべきトレンド ”ながら利用”』でも紹介した大きな流れをまさに反映したかのようでした。

アメリカの場合は、ケーブルテレビ同士の競争がただでさえ激しいため、どんどんと新しいプラットフォームに打って出ている感じがありますね。
日本の場合、キャリア展開のBee TVやLISMO channelなども含め、各社どのようにスマートフォンに対応していくのか今後も注目したいところ。

来年は日本発アプリのランクインにも期待したいところです:)


【参考】
Top 10 Smart-Phone Apps

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21 December, 2011

ソーシャルメディアは幼稚な社会をつくる?

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Tumblrを眺めていたら、なんとも考えさせられるメッセージが飛び込んできたのでご紹介。
アメリカの脚本家・ブロガー、Diablo Codyさんのソーシャルメディアに対する意見でした。

Tumblrで多くの反響を得ていたその画像が以下。



ここに記載されているメッセージを簡単に訳すと、

I feel like I'm part of a generation of people who are stuck in the past and are really self-absorbed.
- 私は過去にとらわれ、とても自己陶酔的な世代の1人であるように感じる。 
I mean, we're actually taking pictures of ourselves and posting them on Facebook, and keeping in touch with people that should have been out of our lives 15 years ago.
- 私たちは自分自身の写真を撮ってFacebookに投稿し、15年前に離れておくべきだった人々と関わりをもってしまっている。 
Obsessing over who's getting married, who's having kids, who's more successful.
- 誰が既に結婚しているのか、子供がいるのか、より成功しているのかといったことにとらわれてしまっている。 
It's like we are recreating high school every single day using social media. And it's weired
- ソーシャルメディアを使って毎日やっているのはまるで高校時代にやっていたことの繰り返しのよう。とってもおかしく思えるのです。

といった感じ。

僕自身、ソーシャルメディアを毎日莫大な時間使っている身であり、確かに共感する部分がないとはいえません。

Diablo Codyは30代の女性である一方、僕は20代であり、周りに結婚している人や子供がいる人、明確な成功を収めている人というのが存在しているような状況にないことを差し引いても、様々な情報がオープンに可視化されるソーシャルメディア上で自分をよく見せようとしたり、他人を羨んだりするということには多分に心当たりがあります。(自分自身も含めて。)

僕自身も総論としては、情報がオープンにやり取りされることは素晴らしいと思っていますが、それに伴う総監視化、競争性や排他性から離れたいと思う部分も強くあります。
そんなものに縛られない方が楽な面も多くあることは間違いありません。

事実、スタンフォードで出会った学生の中には、LinkedInはアクティブであるもののFacebookにはほとんどアクセスしない人もおり、インターネットという強力な存在をうまくコントロールしている様に非常に驚かされました。

もちろん、ソーシャルメディアはツールでしかないので、問題なのは使う側なのですが、使う側にいるつもりがいつのまにか使われる側になってしまうという事態は避けておきたいところ。

特に最近、”Big data”などのバズワードとともに情報発信のハードルが下がり、より多くインターネット上に蓄積していくことを過剰に礼賛する風潮があるように思うのですが、それが果たして人のあり方として正しいことなのか、今一度立ち止まって考えたいものです。


そんな当たり前の自覚を呼び起こしてくれたメッセージ。
僕自身も現時点では全く知識がないのですが、メディア論などの勉強をしたいと思った次第。

ちなみに以前にもソーシャルメディアによって引き起こりうる問題として、"フィルター・バブル"や”ソーシャルメディア・カースト”などをご紹介していますのでこちらもご興味あれば是非読んでみていください:)


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15 December, 2011

着実に社会に変化をもたらすクラウドファンディング

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このブログでも以前から何度か紹介している、"個人や組織の活動に対する資金や、協力などのサポートをインターネットを介しクラウド(Crowd)から募る"というコンセプト、『クラウドファンディング』ですが世界でも、日本でもかなり存在感を増してきています。
(本ブログにおける過去記事はこちらの2つ→『クラウドファンディングについて調べてみた。』、『これからのクラウドファンディングサービスが気をつけなければならないポイント』)

今回は、そんなクラウドファンディングの最近の動向をアップデートしてみたいと思います。

まず、世界。”クラウドファンディング”というコンセプトを確立したKickstarterからはなんとも驚きのニュースが。

インディーズ映画における世界最大の映画祭、サンダンス映画祭に現時点までにノミネートされた作品のうち、実に10%近くがKickstarterで成立したプロジェクトとなっているとか。

まさに、”クラウドファンディング”が芸術という世界をあり方を変えている証拠ともいえるのではないでしょうか。

Kickstarterの喜びにあふれたアナウンスは以下より。

Kickstarter at Sundance 2012: 14 films and counting! » The Kickstarter Blog — Kickstarter




さて、一方の日本。

2011年に入り、READYFOR? CAMPFIREといったサービスがローンチするとともに勢いが加速しています。

READYFOR?においては創設者の米良さんがダボス会議のGlobal Shapers Communityの一員に選ばれ、CAMPFIREも渋谷にオープンしたコワーキングスペース、co-baのプロジェクトプラットフォームとなり、大きな注目を集めました。

他にも様々なプロジェクトが、両サービスを通じて行われてきています。
以下、個人的に特に注目しているプロジェクトをピックアップしたいと思います。


1. 『空喰いの橋』



CAMPFIREがローンチした際の目玉プロジェクトの1つとなっていた学生による自主制作映画プロジェクト。
実は、僕の大学時代の友人が原作を書いていたという縁もあり、陰ながら応援させていただいていました。
(とはいえ、僕がその事実を知ったときにはプロジェクトは成立していたのですが。)

先日、無事撮影はクランクアップした様子。2月には完成だとか。
募集時のタイトルにあったカンヌを期待したいところです!

雄大な佐渡の自然をバックにどうしても追加シーンを撮影したい!- 映画「空喰いの橋」-- CAMPFIRE


2. 『WHILL』



初めてその動画を観た際まさしく痺れたのが、この『WHILL』
これまでと全く異なる体験を提供する車椅子の完成を目指すプロジェクトです。
ワールドビジネスサテライトに取り上げられ、先日の東京モーターショーにも展示されていた様子。

こちらも完成が非常に楽しみなプロジェクト!

WHILL『 車いすユーザーから始まるパーソナルモビリティー 』- CAMPFIRE


3. 『伝統工芸職人支援プロジェクト』



最後は、現在パトロン募集中のプロジェクト。
熟練の技を持った彫り士さんが製作されたApple製品用ケースプロジェクト。

職人さんの事業継続を目的に今回、資金を募集されているのですが、日本のものづくりをいかに後世に伝えていくか、というのは今後非常に重要な問題であり、非常に注目しています。

もし、ご興味ある方いらっしゃいましたら是非以下より支援していただければと思います。

この道48年の彫り士が手がけるApple製品のケース(TADY(田尻種彬)) - READYFOR?

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今回は、クラウドファンディングの現状についてアップデートしてみましたが、本当に半年前からは考えられない勢いを感じざるを得ません。
今後、クラウドファンディングによってどのような変化が起こるのか、非常に楽しみなところ。
継続的にウォッチしていきたいと思います:)


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14 December, 2011

"Viral"を生み出すための8つの手引き

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blogger向けの情報に特化したブログ、『ProBlogger』に情報がweb上でものすごいスピードで広がっていく"Viral(バイラル)"という現象について分析した素晴らしいインフォグラフィックが掲載されていたのでご紹介。

Viralするコンテンツをつくるには、を考えるにあたってはまさに手引きといえる超大作でした。
早速以下より。

1. なぜViralは発生するのか:メトカーフの法則



メトカーフの法則というものをご存知でしょうか。
「ネットワークの価値はノード数(ユーザー数などの個体値)の二乗に比例する」という意味で提唱された法則なのですが、これがインターネットやSNS上でViralという現象が発生しうる理由とされています。

なぜならインターネットやSNSでは、関係性が広がり、関係性の間を繋ぐ方法が増えれば増えるほど、より容易に、より急速に、より広範に情報は伝播されていくからです。

このような前提があるからこそ、Viralによってコストを上回るような成果を上げることが可能になります。


2. Viralコンテンツが持っている要素



当然ながら、全てのコンテンツがViralするわけではありません。Viralするコンテンツは次の2つの要素を備えています。

①コンテンツ自体としてシェアされるだけの価値がある
②シェアされるネットワークにとって価値となる


3. Viralするコンテンツの種類



webにおいてViralするコンテンツは、大きく以下の4つになります。

①記事やブログ
(例:『博報堂を辞めました。』)

② インタラクティブなコンテンツ(ゲームなど)
(例:『SOUR / MIRROR』)

③ 動画や音声
(例:『Rebecca Black - Friday』)

④ インフォグラフィック
(例:『ある投資銀行が作成した海外ネット企業1,240社まとめが素晴らしい件』)


4. なぜ人々はシェアするのか。その10の理由



①めちゃくちゃ面白いから
笑わせてくれるものというのは自然にシェアされていきますねー。
(例:『すし太郎』)

②信じられないぐらいすごいから
確かに、これはやばい!という感情は、シェアする衝動に繋がりますな。
(例:『女の化粧こええええええええええええええええええ』)

③感情に訴えるものだから
以下は、僕も実際にシェアしましたが、「見て欲しい」と思いからシェアしました。
(例:『We Will Always Remember You』)

④考え方が共感できるから
ネットがこうありたい、という意見表明の場となっている現代では、こういったものもシェアの対象になりますね。
(例:『ドラクエ人生論』)


⑤立ち止まって、考えさせるものだから
③と似ていますが、「どんなことができるだろう。」といった考えざるを得ない内容はシェアで広まっていきます。
(例:『卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ。(校長メッセージ)』)


⑥メインストリームメディアには載っていないから
ネットだからこそフェアに書ける内容というのは、ネット文脈に乗りやすいですね。
(例:『10年以上のローンはだめです』)


⑦笑顔にさせてくれるから
これも①と似ていますが、よりほっこりするようなものというテイストでしょうかねー。
(例:『旦那が何を言っているかわからない件』)


⑧ドラマチックだから
「電車男」や「ブラック企業〜」などネット上で展開されるドラマにも多くの注目が集まるようになってきています。
(例:『風俗行ったら人生変わった:ハムスター速報』)


⑨反応せざるを得ないほど厄介だから
「これは違う!」といった強い衝動を引き起こすものもまた、Viralを引き起こします。
(例:『アフリカが発展しない理由 - Chikirinの日記』)


⑩挑発的だから
⑨と似ていますが、より様々な議論を呼び起こす内容のものといった感じ。
(例:『「面白い人ほど会社を辞めていく」3つの理由』)


5. Viral コンテンツデザインの4要素



①面白い - Interestingness
②誠実である - Integrity
③機能的である - Function
④形式が整っている - Form

記事などの場合には、上記に加えタイトルやサブタイトル、テキストなどの可読性も問題となり、動画や画像のようなリッチメディアを加えることによって、Viralする確率はより高まります。


6. Viralをインテグレートに展開し、発生させた事例:Old Spice Man



2010年7月にOld Spiceが行ったキャンペーンは、最も成功したViral動画キャンペーンとなりました。
24時間のうちに、視聴回数は670万を超え、最終的に、キャンペーン期間の3日間で2300万回を超えました。

Old SpiceはFacebookやTwitter、Youtube、Diggなどのソーシャルメディアを統合的(インテグレート)に展開し、合計186のレスポンス動画を撮影、投稿しました。


7. Viralの隠し味



自然とViralさせることはそれこそ至難の業。
どのような下準備ができるかによって、コンテンツがViralした際の最大リーチも変化していきます。
準備のやり方には以下の4つが挙げられます。

① ソーシャルブックマークサービスの活用
日本のwebであればまず、「はてなブックマーク」かと思います。
彼らはまさに面白いコンテンツを求めており、web上における様々な文脈を取り込みつつ、Viralを生み出します。

② Twitter
Twitterにおいても、公式RTの浸透以後、面白いコンテンツがそのまま広がっていくようになりました。

③ ブログ
ソーシャルメディアの普及の中でブログの重要性というのはより増してきているように思います。ソーシャルメディアで話題となるような記事を書けるブロガーさんにアプローチすることは非常に有用な手段となりえます。

④ その他のソーシャルメディアにおけるインフルエンサー
日本であれば、ニコ生やPixiv、Cookpadなどにもインフルエンサーが存在しています。
必要に応じて、彼らにアプローチすることもViralを引き起こす上では考えられます。


8. シェアを起こしやすくする仕組みづくり



ソーシャルメディアへの共有ボタンをわかりやすい位置に設置することやアクションへの導線をつくること、さらにはインセンティブをつくることなどでシェアはより発生しやすくなります。

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非常に長いインフォグラフィックでしたが、僕自身非常に勉強になりました。
実際にViralしたコンテンツの実例を探しながらやってみていたのですが、一つ感じたのが「ライフハック系コンテンツ」が抜けていること。
事実、「はてブ受け」をするコンテンツの多くは、プログラミングやデザイン、英語などに関するライフハック系コンテンツであり、DeliciousやStumbleUponを見る限り、それは海外でも変わらない感じがしているのですが、、(Viralさせる目的を考えるとライフハック系はちょっと違ってくるという判断なのかもしれません。)

いずれにせよ、ここにあるようなことをどのようにプランニングに埋め込むか、考えるようにしたいなと思った次第です:)
インフォグラフィックの全体は、以下のリンクよりどうぞ。


【参考】
Infographic: How Content Goes Viral | Digital Buzz Blog

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※こちらの記事はTMHブログポータル(http://www.tribalmedia.co.jp/blog/)の方にも転載いただいております!