20 July, 2011

2011年注目すべき20のトレンド





マーケティングやテクノロジー、広告に関する最新のトレンドニュースを発信している『TREND HUNTER』が『2011年注目すべきトレンド TOP20』という動画を掲載していたのでご紹介。

2011年から今後にかけての非常に楽しみな動きが出ているのですが、非常に興味深いものばかり。ちょっとよくわからないものもあったのですが、だいたいの内容を下にまとめました。(下のものからから順に。)
動画は最下段に添付しました。(英語字幕なし)

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20. 巨大プロジェクター広告



マーケターたちは今、スケールの大きく、コストが低く、さらにバイラルに広まるやり方として、この手法が注目している。
上にあるように、巨大ピンボール画面に写したパックマンの映像は事実、歩行者たちから大きな注目を集めることに成功した。


19. よりインタラクティブ性の高い小売販売



インタラクティブなショッピングバッグや、恐竜をモチーフとしたモール、iPadによるメニュー表示などは全て、いかに小売店舗が業界内の競争において差別化をしようとしているかを示す事例である。このような取り組みによってブランドは店舗内での購買体験をよりポジティブなものにし、ロイヤリティの高い顧客との関係を築こうとしている。


18. チャリティーとしての派手な行動



チャリティーは今、意識の向上や寄付を集めるために、よりグロテスクだったり、おかしかったり、過剰にエロかったりと様々なアクションをするようになっていっている。全て、チャリティーとして顧客への認知を得るための取り組みであり、その競争が激しくなっていることを示しているのかもしれない。


17. 身につけられるテクノロジー



電話搭載イヤリングなどに代表される身につけることができるテクノロジーは、いかにファッションとギークが統合されていくかを暗示しているかのようだ。このような技術によって、今や私たちは誰から着信があったのかをブレスレットで知ることができ、シャツからメールすることができるになってきている。


16. 時代に逆行するブランド



ディズニーによるドレスや子どもっぽい広告など、消費者は子供のときのノスタルジーを満たしたがっているように見える。ミッキーマウスの耳のようなアイコンによって、多くのブランドは人々の過去に語りかけることで利益につなげようとしている。


15. リアルなスタイル



Club MonacoやGQのような確立されたブランドたちは近年のリアル志向を踏襲している。さらに、消費者はよりストリート系のファッション・ブログに対してより価値を見出している。このような傾向はニッチで独特なファッションに関するファッションサイトやセレブとなったブロガーによって作られている。


14. リアル・タイミング



多くのビジネスがFoursquareやTwitterやライブ・ストリーミングなどを組み合わせ、顧客に満足感を提供しようとしている。ソーシャルメディアは顧客に即時的で直接的な選択を提供する手段となりつつある。


13. モダン・キュビズム



キューブ型ライトや建築、シートなどはクリーンなラインとすっきりとしたものに美意識を感じる人々にとってもっとも理想的なものである。そのシンプルな形はまたモダン・ミニマリズムとも合致し、インテリアデザインだけでなく、プロダクトデザイン、ブランディングなどにも影響を及ぼしている。


12. ネクスト・ベストを求めて



消費者たちはこの不確実な経済状況の中でも消費を行っている。2008年から私たちは多くの”ネクスト・ベスト”を見てきたが、このトレンドはファッションやテクノロジーなどの全ての産業において、これからも現れ続けるだろう。今のトレンドでは、高級でブランドネームのある商品がより低価格なものに置き換えられている。


11. 有形印刷



ボディ・アーマーや靴などに至るまで、3Dプリント技術のコスト低下によって小規模なビジネスがその技術を利用している。このトレンドは主流なものになり、消費者へと届けられることが予想される。

10. ハイパー・リアリズム



フォトショップなどによって実現している完全美に対して、アーティストたちは現実をよりリアルに切り取ろうとしている。このようなフォト・リアリスティックなアートはごまかし(雑誌表紙などに見られる偽造ともいえる写真)に異議を唱えている。


9. 幼児向けタッチスクリーン



インタラクティブな映画アプリ、お伽話などiPadなどに搭載されたタッチスクリーン技術を用い、ディベロッパーたちは新たなテクノロジーに子育てに用いたい次世代の親たちに向けた製品を多く開発している。


8. 民主的な購買行動



Tシャツ販売サイト『Threadlessのようなサービスはクラウドソース型ファッションサービスの先駆者だった。現在型のクラウドソースにおいては、消費者による投票はどの家具や名刺デザインなどを実現させるかといった力をもっており、その意味で消費者の声というのはこれまでにないほど大きなものになっている。


7. ロックな自己表現



ハードエッジなデザインのホテル、ロックスターのファッション、反抗的なプロダクトデザインなど、昔の言い回しよろしく、まさに”Rock’n’Rollは決して死なない”。様々な産業においてロックンロールの精神は大きな影響力を保っている。


6. 現代における子供向け広告



マーケターたちはお金のあるところを精力的狙ってきている。それはつまり、親である。エコフレンドリーな織物やミニマムな装飾などを使った子供たちのキャンペーンは親の興味・関心を強くひく。これからは大人向けのような子供用商品の時代である。


5. ラグジュアリーな製品



個人向けの部屋やビジネスクラスの寝室などをもった飛行機が出てきていることが証明するのは、マーケットは小さくなったが、ラグジュアリーを求める人々は依然として存在しているということである。金融危機によって多くのビジネスはその規模の縮小を余儀なくされたが、そのように以前と同じく存在するアッパー・クラスの顧客ニーズを満たすべく、リスクをとっている企業も少なからず存在しているのである。


4. 昔のファッションの見直し



刺繍品やクロッシェ、ビンテージの生地などは2つ上の世代(お祖母ちゃん世代)という見方から開放され、見直されている。先進的なファッショニスタたちはそのような上の世代のスタイルをよりモダンな形で取り入れ、そのような今日のファッションに反する新たなスタイルだと考えている。


3. 絶え間ない適応



バービーちゃんはレトロ調になり、飛行機は豪華になり、古い学校がリデザインされるなどそれぞれの産業で発展している美的感覚を満たすべく、様々な動きが起きている。そのような製品はそれぞれ主要な機能を失うことなく、それぞれに大きな進化を遂げていっている。


2. Twitter経済



ハッシュタグによって出力されたサイトやTwitterシューズとソーシャルネットワーキングストッキングまでTwitterの発展と合わせてそれを扱う周辺ビジネスも発展していっている。Twitterの成長が続く限り、Twitterを通じたキャリアの機会なども増えていくことだろう。


1. 分離された消費主義



それがStarbucksを模倣したコーヒーチェーンであろうとなんのラベルもないお店であろうと、消費者がビッグブランドから離れていることは明らかである。ブランドを気にしない消費者は厳しい経済状況の中、メガブランドを責め立て、小さく、そして新しいビジネスが反ブランド的な感情に訴えながらドアを開いている。



【参考】
Top 20 Trends in 2011 - 2011 Consumer Trends Forecast by Trend Hunter (THTV)




※こちらの記事はTMHブログポータル(http://www.tribalmedia.co.jp/blog/)の方にも転載いただいております!
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