25 January, 2012

ブログを始めようとしている方に伝えたい、いまBloggerを選ぶ2つのメリット

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ホットエントリーに入っていた、『今からブログを始める人に、僕が「blogger」をすすめるワケ 』という記事を読んで、僕も使っているBloggerが選ばれる理由はまだまだあると思ったのでちょっと書いてみたいと思います。

大きく2つほど。

1.  Googleのサービスであり、今後のソーシャル検索の流れの中で恩恵を受けることができる

これが最もこれからBloggerがアツくなる理由であるのですが、Googleが今後進めていくソーシャル検索で最も恩恵をおけるブログサービスは、Googleのサービスの1つであるBloggerです。

以前、@ilisinさんの記事、『Google+が作る「繋がりによる検索の世界」が侵食するSEO,SEMのこれから』で以下のようなキャプチャがありました。


”Wondershake”という検索キーワードに対して、一番上に表示されているWondershakeサイトの下に灰色で”Kenichi Nishimura shared this on Blogger”とある通り、今後展開が進んでいくソーシャル検索においては、Google+上でつながっていた友人のアクションのうち、TwitterなどよりもBloggerが最も強く評価されることになります。

これからソーシャルメディアにおける繋がりがWebのあり方全体を大きく変えていく中で、ブログサービスの中でも優遇されることが、数あるブログサービスの中からBloggerを選択するべき理由の1つになります。

また、Googleが本日発表したとおり(→『Google、プライバシーポリシーと利用規約を更新へ データの横断収集でターゲティングを強化』)、Googleは今後ユーザーのデータを横断的に活用し、パーソナライズを進めていく方針です。現段階では、Bloggerはその対象には入っていませんが、今後BloggerからGoogle Blogというサービスへリブランディングされるという情報もあり、ブログにおけるデータもGoolgeが推進していくこのパーソナライズの動きに反映されることは間違いないかと思います。


2. ブログサービス最古参で開設ブログ数が以前として非常も多いサービスである

Bloggerはブログサービスの先駆けともいえる存在であり、そのサービス開始は1999年までさかのぼります。(ちなみに、Bloggerを開発したのちにTwitterを開発することとなるEvan Williams。彼はBloggerがGoogleに買収された1年後、Googleを退社し、しばらくしてTwitterの開発に着手しました。Twitterも公式ブログのプラットフォームとしてBloggerを利用しています。


そんな最古参なプロダクトであるゆえ、総ブログ開設数も多く、ブログパーツでBloggerに対応していないものは滅多になく、さらに幅広いユーザーのニーズに対応するため、カスタマイズも非常に容易に可能であったりします。

従って、最近TumblrやPosterousなどの新しいコンセプトを打ち出したブログサービスが非常に伸びていますが、しっかりと内容を書くことができ、しかもメンテナンスが容易なプラットフォームを選ぶのであれば、Bloggerが最適なのではないかと思います。

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個人的にこれまで、FC2、ライブドア、はてなダイアリーなどいろいろ利用してきましたが、そのようなサービスの中では最もBloggerが使いやすいなーと感じています。

最近、第2次ブログブームのようなものが来ている印象があるのですが、どのようなブログサービスを選ぶかで迷っている方が結構いるのでそのような方向けに軽く書いてみましたー:)


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17 January, 2012

FoursquareとAirbnbの初期プレゼン資料

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もはや本ブログ読者の方には、おなじみBusiness Insiderにここ数年で急成長を遂げたWebサービスである位置情報サービス、Foursquareと旅行者のための空き部屋マッチングサービス、Airbnbの初期プレゼン資料が掲載されていました。

2年前の本格始動から順調に成長しているように見えるFoursquareと紆余曲折を経てここまでたどり着いたAirbnbが当初どのようなビジョンとビジネスモデルを描いていたのか、がわかる貴重な資料ではないかと思うので紹介してみたいと思います。(Airbnbの経緯についてはこちらなどが参考になります→『14ヵ月で1000%成長したAirbnbのさらなる可能性 - eBay for spaces』)

ちなみに、Foursquareは現在までに1,500万のアプリダウンロードを達成しており、60億ドルの事業評価を受けています。一方のAirbnbは13億ドルの評価とともに1億1200万ドルの資金調達を先日行いました。

ではでは、早速以下より。

■Foursquare
こちらのPitch資料は、FoursquareがSWSXという場で華々しいデビューを飾った3ヵ月後のもの。既にプロダクトが完成しており、商用利用もされていたことからFoursquareでどのようなことができるのかの説明に注力した資料な印象。

"What is Foursquare?"の最初に、Friend-Finder(友達探し)というキーワードが出てくるのが興味深いですね。




















■Airbnb
Airbnbの方の資料は現在のビジネスモデルに到達する以前のものですが、具体的なプロダクト説明よりもビジネスの可能性、モデル、ポジショニング、競合優位性まで包括的に説明されたものになっています。














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Foursquareの方は具体的な説明となっているので全体的には真似することは難しいそうですが、アプリ制作の際の見せ方としては参考になりそうですね。
一方、Airbnbの方は10枚というミニマムのスライド数の中でビッグアイデアをどれだけ伝えきるか、ビジネスを0から考える際のテンプレートとして使えそうですねー。

こういったものは非常に勉強になるので、また拾ったらご紹介したいとおもいます;)


【参考】
Original Foursquare Investor Pitch Deck 2009
Airbnb's first pitch deck

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16 January, 2012

DIESELの掲げる、”Be Stupid”がとっても素敵な件

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Tumblrで拾って、とてもInspireされたのでご紹介。
DIESELが2010年から行っているキャンペーン、”Be Stupid”においてつくられたクリエイティブの数々がとっても素敵です。

いくつか特に気に入ったものを以下に。

アタマのいいやつは答えを持ってるのもしれないが、
面白い質問を考えるのはすべからくバカなやつ。

アタマのいいやつは計画はもってる、
バカなやつはネタをもってる。
バカなやつは失敗するかもしれない。
アタマのいいやつはやってみもしない。

アタマのいいやつはぐずぐず計画する。
バカなやつは即興でこなす。
アタマのいいやつは批評をする。
バカなやつは創造する。

アタマのいいやつは頭で考える。
バカなやつは心に耳を傾ける

アタマのいいやつはそこに何があるかをみてしまう。
バカなやつはそこに何があるべきかを考える。

アタマのいいやつはいい脳みそをもってるのかもしれない。
ただ、蛮勇なのはバカなやつ。
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いろいろ考えて頭でっかちになり、動きが鈍くなるのは避けたい、そんな気持ちを思い出させてくれたクリエイティブでした:)

ちなみに、僕のTumblrは以下
to get beyond
Twitterとは別の切り口でいろいろ毎日拾ってきてるのでもしよろしければフォローいただけるとよろこびます:)

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10 January, 2012

4つの観点で振り返るKickstarterの2011年

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今朝、このブログ読者にはおそらくもうおなじみのクラウドファンディングサービス、Kickstarterから2011年を振り返るメールが届いていました。

今回はそちらからKickstarterにおける2011年をトレンド、利用データ、記念すべき瞬間、2011年に投稿されたベストビデオ集の4つをご紹介していきたいと思います。

1. 2011年のKickstarterにおけるトレンド 
大きなトレンドは以下の4つ。

・Dreaming Big
クレイジーであったり、大きな金が必要であったり、壮大すぎて今までであれば夢のまま終わっていたようなスケールの大きなプロジェクトがKickstarter内に増加したとか。 

・DIY Manufacturing
大量生産ではなく、DIY(Do It Yourself:お手製)な生産スタイルのプロジェクトがデザイナーなどのKickstarterへの参加が増加したことによって増えたとのこと。 

・Civic Project
パブリック・アートのような公共性の高いプロジェクトも増加傾向にあったようです。 

・Current Event
Occupay Movementや中東での革命のようなその時点で発生していた出来事に呼応したプロジェクトも多数あったとのこと。(具体的には、Occupy Wall Street MediaThe Occupy Boston GlobeOccupy!など)


2. 2011年のKickstarterにおける利用データ 
2011年、Kickstarterを通じて集まった額は、99,344,382ドルにも及びます。

利用データをより詳細に見たものが以下。
 * Launched Projects(総プロジェクト数): 27,086
 * Successful Projects(成功したプロジェクト数): 11,836
 * Dollars Pledged(総出資: $99,344,382
 * Rewards Selected(利用された恩賞数): 1,150,461
 * Total Visitors(総訪問者数): 30,590,342
 * Project Success Rate(プロジェクト成功率): 46%

ちなみに2010年のデータは以下。
 * Launched Projects(総プロジェクト数): 11,130
 * Successful Projects(成功したプロジェクト数): 3,910
 * Dollars Pledged(総出資総額): $27,638,318
 * Rewards Selected(利用された恩賞数): 322,526
 * Total Visitors(総訪問者数): 8,294,183
 * Project Success Rate(プロジェクト成功率): 43%


3. 2011年のKickstarterにおける記念すべき瞬間 
83の出来事が並べられていたのですが、いくつか主要なものをピックアップしてみました。 

1月:5つのKickstarterプロジェクトがサンダンス映画祭に
4月:Kickstarterが2歳を迎える
5月:iPod Nano時計、TikTakがApple Storeで取り扱われるように(The TikTok, Coming to An Apple Store Near You
7月:目で絵を描くEyeWriter(TEMPT1 & EyeWriter = Art by Eyes by zach lieberman)がMoMAに展示される
10月:総出資者数が1,000,000人を突破
11月:XBox 360/PC用ゲームタイトル、「Cthulhu」の売上総数が100,000本を突破

4. 2011年のKickstarterにおける12のベストビデオ 
2011年Kickstarterに投稿された30,000以上のビデオの中からKickstarterが12のビデオが以下。
日本のクラウドファンディングサービスであるReadyfor、CAMPFIRE向けにプロジェクトを投稿する際のビデオ製作にも役立つ部分があるのではないかと思います。(見てるだけでも非常にワクワクします!)

 

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Kickstarterはまだできて3年に満たないのですが、2011年は2010年の約3倍の規模まで成長しており、まさにこれからの潮流を作っているように感じます。 2012年も非常に注目していきたいサービスです。

【参考】
2011: The Year in Kickstarter — Kickstarter

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※こちらの記事はTMHブログポータル(http://www.tribalmedia.co.jp/blog/)の方にも転載いただいております!

06 January, 2012

米最有力VCのみるインターネットの潮流

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2012年最初のブログということで2012年はどんな年になっていくのか、それを考える際の参考になりそうな資料を紹介したいと思います。

FacebookやTwitter、Zynga、Patn、Spotifyなど様々な有力スタートアップに投資を行うアメリカ最有力のベンチャーキャピタル、KPCBがインターネットの2011年における潮流をまとめたレポート。
昨年10月にサンフランシスコで行われたWeb 2.0 Conferenceにおいてウォール・ストリートのアナリストからベンチャーキャピタリストへ転身したMary Meeker氏によってプレゼンテーションされたものです。 

このレポートでは、インターネットにおける現在のトレンドが11の項目で紹介されているのですが、今回はその中でも注目すべきものを3つほどピックアップしてみました。


1. モバイルデバイスの爆発的成長とそれによってもたらされる個のエンパワーメント 
スマートフォン端末でのインターネット接続は、これまでのラジオ、テレビ、PCインターネットと同じ程度のペースで社会に浸透する兆しをみせています。



既にアメリカ、西ヨーロッパでは既にスマートフォン出荷がモバイル端末の50%を超えたており、モバイル端末における検索数やモバイル広告のマーケットは爆発的に成長しています。 







このようなモバイルデバイスの普及に伴い、情報伝播はよりリアルタイムかつ即時的、広範なものになっている。(以下は日本の震災時におけるTwitter上の情報伝播の様子)



2. ユーザーインターフェイスの変化 
SiriやiPad、Kinectなどに代表されるようにインターフェースは、これまでのテキスト(80年代)、グラフィック(90年代)からよりフィジカルなものに変化してきている。





3. デジタルアイデンティティにおける攻防
以前、『実名webか匿名webか - それぞれの思想とメリット』で紹介したWeb上におけるアイデンティティーに関する議論はGoogle+の登場などもあり、より深まることが予想さ




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それ以外も非常に示唆に富む情報に満ちた資料は末尾より。
個人的には、2のユーザーインターフェイスの変化に非常に期待しています。 特にKinectの可能性はヤバいですよね。


 【参考】
2011 Internet Trends @PSFK 

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KPCB Internet Trends (2011)