2月9日に史上初の100万ドル(約8,000万円)の資金を集めるプロジェクトが2つ誕生したKickstarter、さらにもう一つ100万ドルプロジェクトが誕生したとのこと。
今回は、そんな勢いに乗っているKickstarterの最近の動向について3つご紹介したいと思います。
(参考:本ブログにおけるクラウドファンディング、Kickstarterに関するこれまでの記事→『クラウドファンディングについて調べてみた。』、『着実に社会に変化をもたらすクラウドファンディング』、『4つの観点で振り返るKickstarterの2011年』)
1. 収益母体が加速的に成長中
上図のように、Backer(パトロン)は加速的に増加しています。
ここで重要な点は、このBackerは単なるユーザーではなく資金を提供するひとびとであり、この数はKickstarterが成功したプロジェクトに対し、5%のコミッションを受け取るベースとなること。
2. パトロンの89%がプロジェクト支援に成功している
現在、Kickstarterにおけるプロジェクト成功率は、44%。しかし、資金を提供したBackerたちの成功経験率は89%となっており、ほとんどのBackerたちはKickstarterを通じてプロジェクトを応援することができていることになります。その背景には、多くのBackerたちはKickstarter上の複数のプロジェクトを支援しているということがあります。
そして、その成功体験がさらに多くのプロジェクト支援へのドライバーになっていることではないでしょうか。
3. 著名なアーティスト、クリエイターの参入が増加
現在までに100万ドルを突破した3つのプロジェクトのうち、2つは既に多くのファンを抱えるクリエイターによるものだとか。
知名度の拡大によりそのような著名人にまでリーチすることができるようになった点は今後のKickstarterの成長の原動力になるのではないかと思います。
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ちなみに、100万ドルを超える資金獲得に成功したプロジェクトは以下。
Elevation Dock: The Best Dock For iPhone by Casey Hopkins
Double Fine Adventure by Double Fine and 2 Player Productions
The Order of the Stick Reprint Drive by Rich Burlew
日本のクラウドファンディングサービスはまだまだこの規模には遠いですが、この規模までクラウドファンディングの成長が今後も継続するとすると、本当に経済のあり方が大きく変わるのではないでしょうか。
今後の展開を引き続き見ていきたいと思います=)
ちなみに、日本では現在、友人の吉田くんを中心にJapan HeartさんがReadyfor?を活用し、2ヶ月で300万円の資金獲得を目指した非常に意欲的なプロジェクトを投稿しています。既に150万円を超える資金が集まっているとのこと。
こちらにも是非ご注目を。
ミャンマーで病に苦しむ一人の少女の『心』を救う!(吉岡秀人) - READYFOR?
【参考】
Kickstarter gets its third $1M project in the span of two weeks with Order of the Stick
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