13 February, 2010

なぜ若者は政治に興味を持てないのか。



20代の投票率を上げるべく活動している学生団体ivoteの資料によると、


2009年8月の衆院選で投票した20代の投票率は49.45%とのこと。





前回の衆議院選挙(05 年、46.20%)と比べても 3.25%改善されたとのことですが、


以前として約半数が投票に行っていません。


(僕も期日前投票とか調べなかったため、投票していませんが。)





先日、成人式で配られたDVDに関する記事を見てあまりにがっかりしたので、なぜ若者が政治に関心が持てないのか考えてみました。





成人式で配られた選挙啓発DVDが「幼稚」と話題 「幼稚と思う若者が多いのは心強い」と協会





なぜ政治に関心を持てないのかという問いに対する答えとして、僕が思う答えは「何も変わる気がしないから」です。





事実、先の衆院選以前に自民党以外が政権を握ったのは、


細川・羽田内閣の約11ヶ月あまりしかありませんでした。


このような強固な自民党の体制は何も変わる気がしなかった理由の一つだと思います。





ただ、衆院選では民主党の勝利が確実視されている状況でした。


であるなら、なぜ投票率は伸びなかったのか。





それは、


「鳩山さんの答弁、麻生さんと同じセリフ」志位氏が指摘


というのに顕著に見られたように、


どの政党も代わり映えしないのからではないでしょうか。





ではなぜ、みんな同じような主張をするのかといえば、


それは国民みなが同じものを政治家に求めているから。


一般的に、投票者の意見を変える要因には、


階級、年齢、性別、民族というのがあるみたいですが、





階級→一億層中流な意識


年齢→年長者に従うべし


性別→女性の権利は(先進国のそれとは比べ物のならないものの)


それなりに達成されつつあり、イスラム圏のように争点になりにくい。


民族→ほぼ日本人





というようにこれまでいかに単一的な意見が導かれてきたかを見事に説明しています。


かつ歴史的にも明治維新以後、挙国一致な体制が普通なお国柄なので、政府が何とかしてくれるだろう、という他力本願な姿勢から抜け出せないのでしょう。





ということで画一的な日本国民、それに呼応するように乱立する代わり映えしない政党、かつ他力本願な風土という3つの要因から投票しても、何も変わらない、変えられないという考えが生まれ、投票率が低くなるという結果を導いているように思います。





今、若者の投票率向上の必要性が声高に叫ばれるのは高齢者の数が増えすぎていて、パワーが強くなりすぎ、若者が圧倒的に損をする社会が生み出されようとしているからだと理解しているのですが、変化がなにぶんゆっくりなので気づきにくいのではないでしょうか。





ということで、どうしたら政治に対する意識を変えられるのかといえば、これらの要因に多様性を持たせればいいのではないかというのが僕の考え。





特に民族的多様性は政治に関する意識を一気に高めると思います。





選挙権を持つ層に多様性が生まれれば、政党の意見も多様化し変わり、島国というナショナリズムの高まりやすい日本において、投票にいかなければ日本が日本じゃなくなると言われれば、純ジャパニーズの政治に対する意識は変わるのではないでしょうか。





なにより、「やっても変わらない」から「やらなきゃ変わってしまう」という政治のパラダイムシフトは、というのは他人任せではもはや対応不可能なこれからの国づくりに最も重要な姿勢だと思います。





ということで、僕は外国人参政権っていいんじゃないかな~と思ったりする次第です。





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