以前本ブログでもインターネットによる教育についてのイノベーションの動きについてまとめましたが(→インターネットが変える世界:教育編)、だいぶ古くなってしまったので今回は2012年に起こった様々な動きのうち、特に教育分野におけるイノベーションについてまとめてみたいと思います。
オンライン教育がアメリカにおいて一般化したのは、2006年に設立され現在までに2億を超える授業がSalman Khanにより提供されているNPO、Khan Academyによるところが大きいですが、2012年はKhan Academy以外にも”質の高い教育をどこでも、誰にでも”というコンセプトでいくつかのサービスがローンチされました。
スタンフォード大学の教授であり、GoogleのフェローでもあるSebastian Thrunが設立したUdacityはベンチャーキャピタルからの投資を受け、Googleなどの企業がスポンサーし展開される授業を提供しています。今年2月にローンチされ、現在はコンピューターサイエンスに特化しているものの既に40万人の学生を集めています。
またThrunのスタンフォードにおける同僚であるAndrew NgとDaphne Kollerの2人はKhan AcademyやUdacityとは異なるやり方でアプローチしています。彼らによって設立されたCourseraはプリンストン大学やペンシルバニア大学といった名門大学と提携し、それぞれの大学において人気の授業をWebで無料で提供しています。Courseraは4月から現在までに180万人の学生を集め、FacebookやInstagramよりも早いスピードで成長しています。
日本でも今年1月にローンチされ、2週間で7,000人を集めたschoo(スクー)などこの分野のプレイヤーが登場してきています。
2013年もこの分野におけるイノベーションはさらに進んでいくものと思われます。引き続き注視していきたいところ。
【参考】
Movement | Most Contagious 2012
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