07 August, 2010

8月6日、原爆投下の日に思ったことメモ。

今日は8月6日。

65年前、広島に原子爆弾が投下された日でした。

朝から平和祈念式典参列、平和祈念資料館見学、被爆者の方の講演聴講とはじめてだったり、小中学生以来久しぶりに平和というものを考えた一日でした。

それぞれについて感じたこと、メモしたことをまとめ。

平和祈念式典

平和祈念式典に参列したのは初めてでした。

8時15分、原爆が爆発された瞬間に1分間黙祷したのですが、65年前の広島のことを思うと寒気を感じました。

65年前に爆心地に近い平和記念公園周辺にいた方のほとんどはその一瞬で多くの命が吹き飛んだそうです。

今年の式典には5万5千人の方が参列したそうですが、仮にこの一瞬に爆弾が投下されたらと思うと。。

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また、外国人の参列者が1割いかないぐらいではありましたがいらっしゃいました。

平和宣言やプログラムは日英両方で書かれていたのですが、式典自体は日本語のみで彼らは置いてけぼりな感が強かったように思いました。

8月6日が世界が平和について考える機会なるよう英語アナウンスがあってもいいのかなー、と。

そして今回、式典後にPEACE ACTION(http://ameblo.jp/peace-action/)という団体のイベントに参加し来場している方から平和へのメッセージを集める活動をお手伝いしたのですが、日本でも長野、千葉、大阪などさまざまな土地から来られていることがわかり、上京してから広島、長崎以外の学生の平和に対する意識の低さにがっかりしていたのでとてもうれしい発見できた。

学生も多くいたのですが、生徒会等での選抜ではなく、より多くの人が広島を訪れる機会を作って欲しいと思います。

平和祈念資料館見学

中学生以来に見て回った資料館。

見て回る際に目がつくところが当時とまったく異なっている、と自分でも実感できたのが印象的でした。

具体的には当時は原子爆弾の威力や被爆後の広島の惨状にしか目が向かなかったのですが、
今回回る中で「なぜ広島が選ばれたのか。」や「今、ヒロシマ・ナガサキを繰り返さないためにどのような取り組みがなされているのか」という点に興味を持つようになっていました。

被爆者の方のお話

お話を聞いたのは現在74歳(9歳で被爆された)で在外被爆者の方々の支援をされている方。

そういった観点からのお話があったのが印象的でした。

印象に残ったことをいくつか。

1. 核廃絶に向けた活動について

現在、原爆に関する展示が海外でも開催され核廃絶に向けた活動が世界的に行われているが、ほとんどは欧米での開催であり、アジアでの開催はない。

被害者の立場でなく、加害者としての立場を認識した上でアジアにもっと発信していくべき。

2. 修学旅行生などに対して、原爆体験を話しているが現在、小学生が7割、中学生が2割、その他が1割。

被爆者が中心になって行ってきた核廃絶運動を実際に行動できる活発な若者に継承してもらいたい。

3. 被爆者も決して被爆体験を話したいわけではない。

伝えたい、と思ってもらえるようになることが重要。時間はあまりない。

最後に

路面電車の駅から平和公園に歩いて向かっている際、下のような句を見つけました。

「千万の いのちの上に 築かれし たいらけき世を 生くる悲しさ」


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決して忘れてはいけない事実。

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