20 March, 2011

ソーシャルメディアを活用し、コーズ・マーケティングを行ううえで重要なこと

ESIのプログラム・レポート。

昨日の授業は一日、ソーシャルメディアに対する理解を深めるプログラムでした。

そんな中でコーズ・マーケティングとソーシャルメディア上でコーズ・マーケティングキャンペーンを行う際のフレームワークを教えてもらったのでメモ。

そのフレームワークとは、「The Dragonfly Effect: Quick, Effective, and Powerful Ways To Use Social Media to Drive Social Change」内で紹介されていた"Focus, Grab Attention, Engage, Take Action"というもの。

上述の本の中で紹介されていた成功事例には、サミール・バーティアさんのという31歳で白血病の診断を受けたシリコンバレーの起業家が、ソーシャルメディアを駆使し、骨髄提供登録を呼びかけるキャンペーンを展開、11週間後には約25,000人の人たちを全米骨髄バンク(National Bone Marrow Registery)に登録させることに成功し、またサミールと適合する骨髄提供者も探し出したというものがありました。

さて、そのフレームワークは以下の4つから構成されています。


1. Focus

”大きく考える”のではなく、リソースを集中させるためにもひとつのゴールに集中する。(本書の中では、”ゴールを決める”、”サブ・ゴールに細分化する”、”成功の評価基準を決める”、”ガイドラインとなりうるアクション・プランを策定する”などさらに細分化されている模様。)

2. Grab Attention
やりたいことが決まった後には人々の注意を引く必要がある。鍵となるもの:オリジナルであること、シンプルであること、全体感があること、ビジュアルが浮かぶこと。

3. Engage

人々に行動してもらうためには、人々を心情的に魅了する必要がある。そのためには、何が人々を惹きつけるのかを理解しなければならない。ストーリーと個人の関与が必須。ストーリーをFacebookやTwitterなど様々なメディアを通じて伝え、オンラインからオフラインの行動へと人々を導かなければならない。


4. Take Action

達成したいことが定まり、人々を惹きつけた後には、人々にボランティアや寄付などをお願いすることができる。このプロセスは早期に行う必要がある。なぜならポジティブなフィードバックを即時に提供することで人々はさらにコーズに関与できるからである。

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コーズ・マーケティングに関わる際には是非積極的に活用していきたいところ。


本書については以下のレビューも有益かと思います。

「The Dragonfly Effect」は"一読の価値あり"です - ソーシャルメディア活用に関する刺激的で実用的な「教科書」 |AMN近況報告|ブログ|Agile Media Network

POLAR BEAR BLOG: 【書評】The Dragonfly Effect

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