Social Media Todayの先日の記事「Quora Is Not for Normal People」が非常に興味深かったので、拙訳。
本記事に出てくるQuoraとは、FacebookのCTOであったアダム・ディアンジェロがローンチしたQ&Aサービスで、非常に注目を浴びている存在です。僕自身、使う中で多くのよい回答を発見することができており、素晴らしいサービスだと思っています。
ちょうどESI'11のコーディネーターのひとりがQuoraで働いていたりしてとてもタイムリーだったのでこのタイミングでの投稿公開になりました!
Quoraについて詳しくは以下など。
「Facebookの元CTOが始める「Quora」と、そのプログラミングテスト | リアルタイムウェブ.jp」
「情報収集はGoogleでもTwitterでもなくてQuoraの時代 | 世界を変えるスタートアップ | 現代ビジネス [講談社]」
そして、当該記事は以下のような論旨となっています。
最初、Quoraは私にとってとてもうれしいサービスでした。
「ソーシャル・ネットワーク」のどの部分が真実なのかを知りたければ、Facebookの共同創業者、 Dustin Moskovitzが教えてくれますし、Mashbleでうまくピッチする方法を知りたければその責任者、Ben Parrがいます。さらに、Amazonがアンドロイド向けのeReaderをリリースするのかを知りたければ、Amazonで働いている人が教えてくれました。(yesと。)
こんなに素晴らしいことはない、でしょ?
でも、Quoraはインサイダーのための場所に過ぎないのです。あなたがもし、上に挙げられたような著名な人であればあなたの回答は高い評価を得ることができ、多くの人の目に触れることになります。そして、もし彼らが好まないような質問があれば編集を加えたり、完全に消してしまうことさえできます。
あなたの質問や回答は低い評価を受け、サイトから消されたりしうるのです。あなたの言い回しや表現が気に入らないだけだとしても。
したがって、Quoraはあなたが真実で誠実なフィードバックが得られるオープンな場とは言えません。Quoraは質問を編集したり、あなたの回答への評価を下げ人目から外したり、消してしまうことができる人々によって成り立っているのです。
この指摘のように、Quoraはインターネットを語る際によく言われるような”オープンで自由な”ものではありません。(「政治とネットの関係 ~そのこれからの可能性~ - ネットの未来記」)
現在隆盛しているソーシャルウェブというのは、現実社会の関係を反映せざるを得ないため、インターネットを語る際のかつての文脈上にはないのかもしれません。
Quoraがそこかしこで賞賛される中でなかなか鋭い指摘だと思ったので紹介まででした。
その他、Quoraを否定的に見ている記事は以下。
「【Infostand海外ITトピックス】 ソーシャルQ&Aの「Quora」は本当にスゴイのか? Scoble氏の批判で議論に -クラウド Watch」
「私がQuoraブームを信じない理由」