Tumblrのマーケティング活用における可能性:Don't be lame

Social Media ExaminerにTumblrのマーケティングツールとしての価値に関する記事があったので、その内容＋αから企業におけるTumblr利用についてのポイントをまとめてご紹介したいと思います。

このブログでも過去に、『tumblrの勢いがいよいよ本格化してきた』などの記事でTumblrの勢いについて触れましたが、今やTumblrで開設されたブログ総数は3000万を超えており、既にWordpressを抜き、最も人気の高いBloggerにも迫る勢いを持っています。（→『Tumblr、ついにWordPress.com越えを果たす | ブログヘラルド』）

Tumblrの最大の特徴は、その表現の幅。
その仕組みの類似性ゆえ”Twitterのリッチ版”と呼ばれることもありますが、文字情報のみのTwitterと異なり、画像や動画、音声までそのままフィード上から視聴することができます。（リンクをクリックする必要がない。）

さらに、ブログとしてのあり方も管理者を制限した情報発信の場としての使い方以外にも読者が関連するコンテンツを投稿できるプラットフォームとして使うこともできます。

Dear Photograph

Unhappy Hipsters

Clients From Hell

Tumblrはその読者層ゆえ(若年層が多く、女性の方が多い)、短くビジュアルで訴えるコンテンツが好まれる傾向があり、そのようなコンテンツが豊富にあるファッションやメディア系の企業は既に多くTumblrに進出しています。

まだ日本ではその波が感じられませんが、先日、水野美紀さんがTumblrでブログを開設し、話題になった他（→『Tumblrを利用した水野美紀さんの公式サイトに「かなり、やる」の声』）、日産のようなweb活用に積極的な企業も既に開設をしています。

Tumblrが日本でも浸透するのは時間の問題だと個人的に思っているので、以下にうまい使い方をしている事例を4つほどご紹介したいと思います。

1. Highchair Critics

Highchair Criticsはおしめなどを作っているメーカーが開設しているTumblr。赤ちゃんの可愛い画像や動画、親に対象にした情報などが豊富に揃っており、そのシェアしたくなるようなコンテンツ力ゆえ、濃いコミュニティになっています、

さらに、リブログで参加できるキャンペーンなどを実施し、情報をTumblr上におけるつながりへと広げています。

2. Adventures in Ice Cream

New Yorkのアイスクリームショップが開設しているのが、Adventures in Ice Cream。
非常にシンプルなやり方ですが、日々販売しているアイスクリームの画像をアップロードしています。
しかし、そのクオリティの高さ、本当に食べたくなってしまいます。

3. Thoughts from Somebody's Mother

Thoughts from Somebody's MotherはTumblrのブログと企業サイトを統合させている事例の一つ。
コンテンツ統合によるSEO的なメリットはもちろん、購読者をその他のコンテンツに届かせやすいことも大きな利点。
このブログもいつTumblrを離れたのかわからないほどに統合されています。

その他、Washington Postなども同様の取り組みを行なっています。

@innovations

4. A Smarter Planet

A Smarter PlanetはIBMが開設しているTumblrブログ。一般的な企業ブログとほぼ同等のコンテンツを展開していますが、Tumblr向けにより短く、科学技術に関する幅広いトピックを扱っています。情報拡散の難しい企業ブログの開設にあたっては、Wordpressよりも情報を伝搬させる仕組み（リブログ、フォロー）をもったTumblrがそのプラットフォームとして検討されるようになっていくのではないかと思っています。

はやくTumblrのようなリッチなプラットフォームが日本にも広まってもらいたいところ。
そういえば、Tumblrっぽい日本のサービスってなかなか聞かないですねー。（中国だと点点とかそのままらしいですが。。）

【参考】
『Should You Be on Tumblr? Seven Business Case Examples | Social Media Examiner』
『Who’s Using Tumblr? - eMarketer』

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