「最近の若者は~」という風に言われる問題の一つに、数年前から3年以内に3割の新入社員がやめるという「3年3割」問題とのがあります。
若者の忍耐力のなさなどが問題視され、城繁幸さんの書かれた「なぜ若者は3年でやめるのか」という新書はベスト・セラーになりました。
読んだのが少し前なので、うろ覚えなのですが、城さんは若者が悪いのではなく、日本の企業システム側・日本社会の雰囲気が生み出している問題だという風な論調であったと記憶しています。
僕も読んだ時はなるほどなー、と思っていたのですが、今日、シンガポールで既に働いている友人の話を聞いて、それが(労働者・雇用者・社会等の)問題とされること自体がおかしいのかも、と思いました。
その友人曰く、シンガポールは解雇規制が日本ほど厳しくはなく、また転職市場もそれなりに大きいので、新入社員のほとんど(8割ぐらいって言ってたが、、)は2、3年程度で仕事を変えるそうです。
そもそも、働いたことがないんだから、ミス・マッチがあって当たり前。やりたいことなんてそんなすぐにわかるもんじゃないし、経験が問われないうちは学歴を活かして、いろいろ試すのが普通だと。
なんだか日本特有の就職活動がますますばからしくなった次第でした。
労働の流動化が叫ばれている昨今ですし、「3年3割」と問題視していかに減らすかよりも、3年5、6割ぐらいまでどうやって増やすか、ジョブ・ホッパーにならない転職をいかに増やすかを考えるべきなのかもしれないですね。
まさに"Don't be trapped by dogma(定説にとらわれるな)"なアハ体験だったのでした。