25 July, 2011
大きな可能性を秘めたアフリカにおけるデジタル環境の現状
アフリカのインターネットの状況に関するデータをTumblrから拾ったので久々に新興国マーケットのお話。
アフリカについて勉強したのはほぼ初めてでしたが、いろいろ勉強になりました。
以下、いくつかトピックスごとに。
■アフリカにおけるインターネット普及率
アフリカ全体のインターネット普及率はまだわずか10.9%。
そして、驚くべきことにBRICSの一角、南アフリカが平均以下の10.8%。(とするとどこが平均を押し上げているのだろうか。)
しかし、2010年におけるインターネットユーザー数1億1千万人は2000年からみると実に2357%もの成長を
遂げており、携帯所有者も2年で2倍に増えているようです。
インターネット利用者に占めるFacebookユーザー数では、チュニジア・南アフリカは50%を超えているものの、ガーナでは30%、エジプトは16%程度でしかありません。
■アフリカ主要各国における人気webサイトトップ10
南アフリカ、エジプト、ナイジェリア、ケニアという4カ国における人気webサイトを見てみると、トップ5は全てアメリカ発のサービス。Googleの現地版、Facebook、Youtube、Yahoo!などです。
興味深いのはgoogle.comもかなり上位に入っていること。日本ではgoogle.co.jpはまだしもgoogle.comはほとんど使われていない気がするので意外ですね。
アフリカのインターネット利用者はまだ一般大衆よりも英語に問題のない高学歴層が多いことを示唆しているのかもしれません。
■アフリカにおけるFacebookユーザー
アフリカで最もFacebookユーザーが多いのは、エジプト。
さすがといった感じですが、それでもユーザー数は565万人程度。
以下、2位に南アフリカ、3位にはモロッコがランクインしています。
■南アフリカで人気のSNS
南アフリカで最も人気のソーシャルネットワークはFacebookでもTwitterでもなく、Mxitというもの。
Facebookユーザー(376万人)の3倍の約1,000万人のユーザーがいます。
(インターネットユーザーを超えているためおそらく携帯利用者も含めた総数と思われます。)
■アフリカにおける携帯普及率
携帯普及率の世界平均はまだ60.8%。
しかし、アフリカの国全てがそれより低いかというとそんなことはない様子。
100人に占める携帯所有者は、アルジェリア(92.7人)、南アフリカ(92.2人)と90%を超え、
ガボン、チュニジア、モーリシャスは80%超えています。
一方、エジプトの普及率はまだ50%なんだとか。
■アフリカのスマートフォン事情
これが一番驚きました。
スマートフォンの各OSのシェアはiOSが5%、Andoroidが0.5%、WinMobileとRIM OS(Blackberry)が1.5%。
残りの90%はというと、NokiaのOS、Symbianが握っています。
ここは今後急激に変わっていくことが予想されますが、何年後に動き出すでしょうか。
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以上、いろいろまとめましたが、出典となっているインフォグラフィックスは全てTumblrブログ『Afrographique』に掲載されていたものなので興味のある方は是非フォローを。
また、日本語でアフリカに関するニュースを発信しているメディアとしては以下がオススメです。
『Rising Africa | ライジングアフリカ』
『STONE』
アフリカ、新興国に興味のある方はこちらも是非フォローされることをお薦めします!
【参考】
『Afrographique (An infographic breakdown of the African...)』
『Afrographique (Infographic charting the positions and...)』
『Afrographique (Comprehensive infographic of Facebook penetration...)』
『Afrographique (A comparative infographic of Mxit, Facebook and...)』
『Afrographique (Infographic depicting the top 10 mobile...)』
『Afrographique (Infographic depicting the market share of various...)』
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