24 August, 2011

時代をつくる新興国.5 中東、北アフリカ地域のデジタル環境を調べてみた





GoogleがローンチしていたMENA(Middle East&North Africa)の5カ国、エジプト、ヨルダン、モロッコ、サウジアラビア、UAEのメディア利用、デジタル環境を調べることができるサービス、"Insights MENA"が素晴らしかったので上記の国についていろいろ調べてみました。

エジプトは今、行ってみたい国の一つでもあるので非常に興味深く見てました:)

以下、メディア利用、インターネット利用状況、モバイル利用状況、オンラインコミュニケーション動向、e-コマース動向、オンライン広告に対する態度の5つについて地域全体での平均値についてまとめ。


【メディア利用】
・各メディア利用頻度
携帯での電話/メールがTVを超え、最も使われているメディアというのは凄まじいですね。また、既にネットが新聞を抜いているのも進歩的。また、MENAではラジオが強いんですねー。インフラ的な背景でしょうか。



・各メディア利用時間
頻度では優った携帯での電話/メールも利用時間では一気にトーンダウン。やはりTV強し。



【インターネット利用状況】
・インターネット利用率
ネットは既に社会に浸透している模様。



・インターネット利用場所
場所はやはり家庭が圧倒的。ネットカフェが会社と並んで2位。ながら利用はまだまだ14%程度。



・オフィスでのインターネット利用頻度
これはさすがに毎日。



・インターネットにおける主要サービスの利用頻度
ポータル、メール、検索、SNSの順。アメリカとの時差でいうとFacebook以前の時期という印象。




・インターネット利用年数
5年以上が最多35%で1年以下は5%。このあたり、人口の半分が20台のはずのエジプトなど若年層が多い地域だけに、人口ピラミッドによる影響も強そう。



・家庭でのネット利用頻度
こちらも毎日が70%を占めています。



・1週間の総利用時間
家庭が11時間で職場で10時間。職場の数値はホワイトカラーがまだまだ少ないことを匂わせますねー。




【モバイル利用状況】
・携帯所有率
90%と完全にインフラ。新興国ではどこもTVよりも携帯の方が普及が進んでますね。



・ネット利用可能機器(スマートフォン)普及率
携帯の約半分がスマートフォンというのは驚き。日本やアメリカよりもこの点では先に行ってますね。タイミングもあるでしょうが、コスト抑えて作れるAndroidが大きいのではないかと。



・携帯からのインターネット利用率
スマートフォンの普及に準ずるように携帯からのネット利用も40%。



【オンラインコミュニケーション動向】
・SMS利用率
メディア利用では、携帯での電話/メールが頻度としてトップだったのに、利用率が39%と低いのはなぜでしょうかね。謎だ。。



・SNS利用率
SNSも39%とまだまだ。むむむ。



【e-コマース動向】
・ネットでの商品調査
9%と非常に低調。サービスがないのか、コンテンツがないのか、どういうステージですかね。



・ネットでの購買
こちらも4%と低い数値。Amazonみたいにその日のうちに届けてくれるとかなさそうですしね。



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面白い数値がたくさん並んでいて、そこから読み取れるものがたくさんありますねー。上記は地域全体での数値ですが、国や性別、年齢などでフィルターをかけることができますので興味ある方は是非見てみると面白いと思います。

Google先生には他地域でも是非同様のサービスをローンチしていただきたいところです。




※こちらの記事はTMHブログポータル(http://www.tribalmedia.co.jp/blog/)の方にも転載いただいております!
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