日本においては、Facebookをマーケティングの側面からどう使っていくかはまだまだ試行錯誤の段階。
しかし、Facebookが既に普及している世界各国では様々なFacebookを活用した事例があります。
今回はそんな世界各国で行われたFacebookを活用したマーケティング事例のうち、これは凄い!と感じる素晴らしい事例を8つほどご紹介:)
1. "Flowers form Facebook"
誕生日を祝うというFacebook上で活発に行われているアクションを活用した利用がこちら。
1-800 Flowers.comはFacebook上でハッピーバースデーを伝える際に、花束をその日のうちにプレゼントすることを可能にするアプリ"Flowers from Facebook"を展開。
誕生日に花を送るという習慣の現代におけるあり方を提示しました。
Flowers from Facebook - 1-800 Flowers from Yasmina Boustani on Vimeo.
2. "Fashiontag"
女性がファッションの手本としているのは、芸能人でもなく映画でもなく、ショップ店員でもなく、身近の友人であったりします。それを理解しているベルギーのファッション誌、"Flair"が展開したアプリが、”Fashiontag”。
このアプリでは、Facebook上にポストされている画像の服やアクセサリーにタグをつけ、そこからどこでその商品を買ったのか、といった質問を行うことができます。
また、そのアプリを使ってタグが多く着いた服はFashiontag内のギャラリーから一覧することができ、その中から特に注目を浴びたものは雑誌でも取り上げられるという形となっていました。
Flair Fashiontag from somethingdigital on Vimeo.
3. "Make better one yourself, then"
こちらはフィンランド・ヘルシンキで実施されたキャンペーン。ヘルシンキの美術館、"KIASMA Mesuem of Contemporary Art"が実施したそのキャンペーンはその美術館に興味のあるアーティストやファンを巻き込んだ、”Make better one yourself, then”というもの。
アーティスト自身にその作品をFacebook上にポストしてもらい、投票によってファンからのそれらに対する評価を受け付けるというものでした。
ページを開設するだけの非常にシンプルなアイデアですが、600もの作品が投稿されたとのこと。
MAKE A BETTER ONE YOURSELF, THEN!
4. "Get on the bus"
アメリカの旅行会社、Contiki Holidaysの事例。
ブランドの認知を高め、若いターゲットへリーチすべく”Get on the bus”というFacebookアプリを展開。
ユーザーはそのアプリ上で各々の”夢の旅行”を投稿し、友人にその旅行への参加を募ることができました。
そして、投票で最も高い評価を受けた旅行を作ったユーザーとそれに参加したその友人には250万円相当の世界旅行がそれぞれプレゼントされました。
このキャンペーンによって、Contiki Holidaysはソーシャルメディア上で1億近いインプレッションを獲得することができました。
5. "Social Memories"
こちらはかなり有名な事例。
ドイツ郵便局とDHLが展開したFacebookアプリ、"Social Memories"はそのブランド認知を郵便局のミッションである思い出(Social Memories)を届けることになぞらえたもの。
ユーザーのプロフィールや写真、Facebook利用データなどをパッケージ化し、またそのパッケージの書籍版を20ユーロで購入することができます。
以前話題になったIntelの"Museum of Me"と同じような取り組みですが、個人的にはこちらの方が好きだったり:)
Social Memories App Success Story from COSALUX on Vimeo.
6. "Most Liked"
Coronaがリアルと絡めながら展開した事例がこちら。
Coronaは自社Facebookページのファンになっているユーザーに、自身の写真をアップロードすると
その写真がニューヨーク・タイムズスクエアのスクリーンに表示されるというキャンペーンを実施。
Coronaはその様子を撮影し、その写真を投稿したユーザーのウォールに投稿しました。
このキャンペーンは非常にパーソナルなだけでなく、視覚にも訴えるものであったため、バイラルとなり、非常に人気を博しました。(Facebookページのファンは2ヶ月で6000%増加したとか。)
7. "What Zurich needs"
こちらはスイスの政党におけるFacebook利用。
チューリッヒの若年層の政治への無関心を変えるべく、投票をもって変化をもたらすことを示すためにFacebookが使われました。
アイデアは非常にシンプル。ユーザーがチューリッヒにおいて必要だと思うものを自由に投稿し、コメントを通じてディスカッションをしたり、いいね!を通じてよいと思うアイデアに投票が可能でした。
そして、最も高い投票を得たアイデア4つは実際にその政党の議員たち4人によって実行に移され、チューリッヒには街全体で使えるWiFiや公共交通機関利用にかかる費用を低下を勝ち取りました。
また、このキャンペーンによって若年層の投票率も向上し、参加した4人の議員も当選することができたとか。
8. "The squeezing machine"
こちらはイスラエルで行われたキャンペーン。
飲料メーカーのFacebookページに実装されたこのアプリは、ユーザーがアップロードした写真を顔認識技術で顔を判定し、笑顔で合った場合にはオレンジジュースを搾るというもの。そして、絞られたオレンジジュースは全て非営利団体に寄付されるという仕組みでした。
このアプリは新聞など多くのメディアに取り上げられ、それによって2万人が自身の笑顔をアップロードされただけでなく、この飲料メーカーも3万人の新たなファンを獲得しました。
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以上世界各国様々な国で行われている事例を紹介しましたが、興味深いのは必ずしも高いコストがかかっているわけではないということ。
ちょっと頭をひねればこんなクリエイティブなことができるんだなーと調べながら自分が一番勉強になりました。
これからも世界各地で様々な面白いキャンペーンが行われていくことは間違いないので引き続きウォッチしていくとともに、日本で面白いコトを自ら起こせるよう"Think out of box"を心がけたいところです:)
【参考】
『10 Facebook campaigns to inspire your business - TNW Facebook』
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※こちらの記事はTMHブログポータル(http://www.tribalmedia.co.jp/blog/)の方にも転載いただいております!