12 May, 2011

スタンフォード大学名物授業 "Facebook Class" by B.J. Fogg教授





6億人という巨大なユーザーを抱えるが故、FacebookはしばしばApp StoreやAndroid Marketと同じく新たなビジネスの場として説明されます。

そんなFacebookでビジネスをする方法のひとつ、Facebookアプリの制作を授業内の課題として課している教授の一人にスタンフォード大学のB.J. Fogg教授がいます。そんな彼の授業"Facebook Class"から成功を収めた学生たちのアイデアがNew York TimesとBusiness Insiderに紹介されていました。

Fogg教授の授業を受講した学生のうち、計75名の学生が作ったアプリの利用ユーザーは10週間で1,600万人に上ったとか!(中には大学をやめてしまう者もいたとのこと。)

ちなみにその授業の最終発表には今ではベンチャーキャピタリストも含め、500人もが参加するらしいです。

今回はそんな刺激的な授業から生まれたFacebookアプリの中からいくつかをピックアップしてみたいと思います。


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1. Send Hotness
(by Joachim De Lombaert, Alex Onsager and Ed Baker)



アイデア:魅力的だと思う友人にポイントを送り、魅力度ランキングを比較できる。
結果:1日に3,000ドルの売上を上げるようになる。学期中に広告から100万ドルの収入を得る。500万人のユーザーを獲得した時点で売却。

2. Sharethrough
(by Dan Greenberg and Rob Fan)



アイデア:バーチャルにハグができるアプリとしてスタートし、その後キスや枕投げ、その他67のアクションを追加。
結果:1ヶ月で10万ドルの売上を上げる。

3. KissMe
(by Chris Mocko, Eduardo Abeliuk and Joel Darnauer)



アイデア:バーチャルにキスを送ることで好意を示すことができる。
結果:スタート2ヶ月で200万人のユーザーを集め、TOP100 Facebookアプリにもランクイン。

4. Dodgeball
(by Andrew Gadson, Rahul Thathoo and Brett Keintz)



アイデア:ドッジボールをオンラインで楽しめるアプリ。友人に様々な種類のボールを投げることができる。
結果:スタート2週間で1万人のユーザーを集めた。

5. Polls
(by Dave Koslow, Jennifer Gee and Jason Prado)



アイデア:プロフィールページに操作の簡単な投票アプリを設置できる。
結果:RockYouの広告ネットワークで広告を打った後、2.5日で6,000人のユーザーを集めた。

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記事を読んでいる中でとても興味深かった言葉が2つほどありました。
ひとつは“There was a period of time when you could walk in and collect gold(歩いているだけで金を集められる時代があった)”というFogg教授の言葉。

確かに、ここで挙げられているようなアプリはなんのひねりもなく、今から見れば大して面白くはないものですが、それらが作られた2007年には状況が全く異なっていたのだとか。やはり、最適のタイミングに最適なことをやることが最も重要なのではないでしょうか。

そしてもうひとつは、”If they could do it, I could do it.(彼らにできたなら、自分にもできるはずだ。)"というもの。

おそらく日本語ユーザーにとってFacebookアプリがアツくなるのはこれから。
日本もこれがもっと感じられるような社会になることを期待したいところです!


■参考/画像元
Facebook App Student Millionaires
The ‘Facebook Class’ Built Apps, and Fortunes - NYTimes.com


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