22 June, 2011

アメリカのスタートアップバブルの実情





来週から毎週月曜朝7時よりいつも仲良くさせていただいている『The Startup ›』の@umekidayoさんと『スタートアップモーニング』という会を行うことになりました。

Grow!の@hitotsugiさんをお招きする第1回の申し込みは残念ながら終わってしまったのですが、来週以降も続けていきたいと思いますのでご興味あれば、是非僕のTwitterの方などチェックいただければ!

さて、そんなスタートアップ関連の話でよく言われているのが、バブってるよね、という話。確かにLinkedInの株価はかなり失速しましたし、中国のSNSm『Renren』も同様です。僕も過去に、Economistのテックバブルに関する記事を紹介したりしました。(→『現在のITにおけるBubblyな状況に対するメディアの知見 - The Economistより』)

そんなバブル状態にあると言われているアメリカのスタートアップ界隈が実際にどんな状態にあるのかを示したインフォグラフィックを拾ったのでそれを今回はご紹介。

実はまだそんなにバブってないんじゃないかという他にも結構面白い情報がいっぱいでした。

まずは、投資案件数の話。
最近かなり上がっているのは確かなのですが、推移でみるとリーマン・ショック以前の方がまだまだ高かったのは非常に興味深い点。LinkedInやPandoraなどがIPOした2011年Q2のデータがどのようなものになるのか楽しみですね。



資金調達額の推移も上と同じような形をたどっていますが、金額面では既にリーマン・ショック以前の水準にまで回復した模様。



評価額と利益の現状を示したのが以下の図。最近IPOやその動きなどが行ったFacebook, Groupon, Skype, Pandoraのそれぞれについて、かなり大きく評価がなされているのがわかります。どれも地球と月の関係のよう。



資金調達をした額を地域別にプロットすると、カリフォルニアが52%と圧倒的。最近、New YorkのSilicon Alleyの話題が活発ですがまだ実績面ではBostonの次という立ち位置。その他が24%も占めているのはシカゴに本拠を置くGrouponの影響が強いはず。(シカゴのスタートアップってGroupon以外にあまり聞きません。3月にVCの話を聞いた際にも。”Poor Poor Chicago”なんて言ってましたし。)



前年同月との比較では案件数では60程度の増加ですが、金額では2倍まで成長しています。



分野別にみると、ソーシャルコマースがGrouponの影響で24%と高く、その下には広告・マーケティング系、ソーシャルメディアサービス、データストレージと続いています。



地域別に前年度同月と比較してみると、Silicon Balleyのパワーが少し下がっていることがわかります。



ディール別に見ると、Grouponの調達額が飛び抜けて大きく、その後、レビューサイトAngies list、クラウドコラボレーションサービス、baxと続いています。バブルの代名詞といった感のあるColorのディールは5位にランクイン。



その他、起業に関してのTipsは以下。
"If you don"t have a passion for your customers... you won"t create a company - you'll create a job"とは深い言葉。





一枚図は以下に。(インフォグラフィックを綺麗に貼る方法をご存知の方いらっしゃいましたら誰かご教授ください><)



今後の展開に注目していきたいところ。また、『スタートアップモーニング』にも是非ご注目ください^^

【参考】
Infographic: the new startup ecosystem — Tech News and Analysis

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